NTTドコモは、2月15日にタクシー乗車需要を予測するサービス「AIタクシー」を法人企業向けへ提供開始する。対象の車両は東京23区、武蔵野市、三鷹市の東京無線タクシー1350台、名古屋市のつばめタクシーグループ1150台。
人工知能を活用した同社のリアルタイム移動需要予測技術により、現在から30分後までの未来のタクシー乗車需要の予測結果などをオンラインで配信する。タクシー運行データや気象データ、周辺の施設情報(POI)などをはじめ、リアルタイム版「モバイル空間統計」を活用。性別や年齢層など属性ごとの移動をリアルタイムに把握し、各データを人工知能で分析して10分ごとの乗車需要を予測する。
人数分布の変化をリアルタイムに把握できる人口統計データと、人工知能を活用したタクシー乗車需要予測のサービスは世界初。
2016年度から東京23区、武蔵野市、三鷹市や名古屋市で実証実験を行い、一定の効果を確認。利用者の待ち時間短縮や突発的な乗車需要増への対応、各ドライバーの運行を効率化した生産性の向上などが期待できるとしている。
初期導入費用は30万円から、月額利用料は車両1台あたり900円前後。初期導入費用0円、月額利用料が10万円からの期間限定お試しプランも用意する。
オンラインで配信するデータは以下の通り。
提供パターンは配車システムベンダーが「AIタクシー」の機能を搭載するシステムを開発し、それをタクシー事業者が利用する場合と、タクシー事業者が「AIタクシー」の機能を搭載したシステムを開発する場合の2種類。また、提供には過去1年以上のタクシー運行データや表示用アプリなどが必要となる。
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