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Google Payが「Suica」と「WAON」に対応 乗り換えるメリットは?

» 2018年05月24日 19時31分 公開
[田中聡,ITmedia]

 Googleは5月24日、モバイル決済サービス「Google Pay」に「Suica」と「WAON」を追加した。ユーザーは以前から対応している「楽天Edy」と「nanaco」を含む、4つの電子マネーをGoogle Payで一元管理できるようになる。

Google Pay 「Google Pay」アプリ
Google Pay
Google Pay

 Google Payは、複数の電子マネーやポイントを一元管理できるサービス。電子マネーは上記の4つが対応。ポイントは「dポイント」と「Tポイント」が対応しており、Google Payアプリからポイントをためたり使ったりできる。対象は、Android 5.0以上で「おサイフケータイ」に対応しているスマートフォン。FeliCa非対応でNFCに対応しているスマートフォンやiPhoneは対象外。

Google Pay 電子マネーやポイントカードを一元管理できる

 リアル店舗での支払いに加え、オンラインでの決済にもGoogle Payが使えるようになる。サイトやアプリ上のGoogle Payボタンから、Googleアカウントに登録したクレジットカードで支払い手続きができる。現在は「スペースマーケット」「日本美食」「全国タクシー」「バニラエア」「minne」が対応している。

Google Pay オンライン決済にも対応
Google PayGoogle Pay ECサイトの支払い方法で「Google Pay」を選べば良い

 2018年夏には、「Kyash」「JACCS」「JCB」から発行されたクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードへも順次対応していく。これらはQUICPayを使って72万箇所で支払えるようになる。なお、「iD」への対応は未定。

Google Pay GoogleのDong Min Kim氏

 Google Pay グローバル ビジネス ディレクターのDong Min Kim氏は「モバイルの世界でも日本はリーダー的な役割を担っている。スマートフォンも浸透しており、モバイルでのECショッピング率は51%と高い。非接触型決済のFeliCaを世界に先駆けて導入しており、FeliCaは全国250万箇所で利用できる」と日本市場を高く評価し、日本のGoogle Payアプリは「日本ユーザーのために特別にデザインした」という。

Google Pay 日本でのモバイル決済の利用状況

 新たに対応したSuicaは、日本の約4900駅以上、約48万の店舗で利用できる。Google Payアプリの「カード」から「Suica」を選択し、Suicaアカウントを作成すれば、すぐにSuicaが使えるようになる。ここからチャージをしたり、残高リマインダー通知を設定したりできる。

 残高リマインダー通知とは、設定した金額を下回った場合、通知を届けてくれる機能。500円から1万5000円の範囲で設定できる。会計時にチャージ金額が少なくて支払えない……といったことが防ぎやすくなって便利だ。これは他の3サービスでも設定できる。

Google PayGoogle Pay カードを新規で追加してSuicaアカウントを作成
Google PayGoogle Pay Googleアカウントにひも付いているクレジットカードを選択できる(写真=左)。チャージや残高リマインダー通知も可能(写真=右)

 チャージをする際に使用するクレジットカードは、Google Playに登録したものは引き継がれているので、新規で登録する必要はない。VIEWカード連携時に利用できる「オートチャージ」や定期券の購入はGoogle Payアプリからはできず、別途「モバイルSuica」アプリを利用する必要がある。Google PayのSuicaページには、モバイルSuicaアプリのリンクが用意されている。

 なお、モバイルSuicaでVIEWカード以外のクレジットカードを登録すると、1030円(税込)の年会費が発生するが、Google Payでクレジットカードを登録すれば年会費はかからない。オートチャージが不要という人にはお得だ。

 モバイルSuicaからGoogle Payにデータを移行することはできるが、Suicaカードのデータを移行することはできない。1台のスマートフォンに登録できるSuicaは1種類のため、モバイルSuicaとGoogle PayでSuicaを使い分ける必要はない。Google PayアプリとモバイルSuicaアプリを併用すること自体は、改札の通過や支払いをする上で問題はない。

 機種変更して新しいスマートフォンでGoogle Payを使う場合、Googleアカウントでログインすれば、Google Payの電子マネーも自動で引き継がれる……のではなく、各サービスで個別にデータ移行の設定をする必要がある。これはちょっと残念な仕様だ。Kim氏は「1つのアプリ、1つのアカウントで一元管理できること」がGoogle Payのメリットだと言うが、データの移行も一括で行えるようにしてほしい。

 WAONはGoogle Payアプリからチャージできるが、使用できるのはAEONクレジットカードに限られる。

 Suica、WAON、楽天Edy、nanaco、dポイント、Tポイントは個別のアプリを使えばスマートフォンから使える手段は既にある。一元管理できるのは確かにメリットといえるが、既存のおサイフケータイ利用者がGoogle Payに乗り換えるメリットはまだ乏しいと感じる。同じサービスを使うにしても、Google Payならではの利便性はもう少し欲しいし、オンライン決済や対応クレジットカードなどの選択肢が増えることにも期待したい。

Google Pay Google Payアプリは18カ国以上で1億回以上ダウンロードされているそうだが、日本でのユーザー数は公表していない。

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