「iOS 12」で変わること、iOSとmacOSの関係は? WWDC 2018現地レポート(2/2 ページ)

» 2018年06月05日 18時32分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2       

「ARKit 2」にバージョンアップ

 ユーザー向けの新機能が多かったiOSのアップデートだが、デベロッパーにとっても重要な進化があった。中でも大きいのがARKitだ。ARKitは「ARKit 2」へとバージョンが上がり、顔のトラッキングや、複数ユーザーでのAR共有が可能になる。これによって、ARを活用した対戦ゲームアプリも実現する。Pixarが開発したARのファイルフォーマット「USDZ」にも対応。メッセージやSafari、メールなどでも、ARを活用できるようになる。さらに、Apple自身のアプリとして、カメラに映し出した物体のサイズを測定する「Measure」も導入される。

Apple ARKitがARKit 2へと進化
Apple 複数人で同時にARコンテンツを楽しめるようになった。デモでは、レゴのアプリが披露された

AppleWatchの新機能

 Watch OSについても、ユーザーインタフェースが刷新されたWatch OS 3や、Apple Musicに対応したWatch OS 4と比較すると、着実な機能の底上げが目立った印象だ。目玉になりそうなのが、「Walkie-Talkie」。Walkie-Talkieとは英語圏で「トランシーバー」を指す言葉だが、その名の通り、片方向の通話を繰り返すことでコミュニケーションを取れる機能となる。

Apple

先に挙げたSiriのShortcutsはWatch OS 5も対応。ワークアウト中に友人と成果を共有して競えるようになるなど、Apple Watchが得意とするスポーツ分野の機能も強化されている。ワークアウトの自動検出が行えるようになる他、ヨガやハイキングといった新たなワークアウトにも対応する。

Apple
Apple
Apple ワークアウトは、他のユーザーと競争する仕組みが強化された

 これまで、Apple Watchではメールが送られてきても、リンク先のサイトなどを見ることができなかったが、Watch OS 5ではこの機能も追加されている。Safariのようなブラウザがアプリとして搭載されるわけではないが、Apple Watchに届いたメールなどからより深い情報を確認できるようになるのは便利。iPhoneを取り出さなければならないシーンも減りそうだ。

Apple メールなどのリンクから直接コンテンツを閲覧することが可能になる

iOSとmacOSは統合しない

 この他、Apple TVはtvOS 12で臨場感あふれるサウンドが楽しめるDolby Atmosに対応。Dolby VisionとDolby Atmos両対応のセットトップボックスに進化を遂げる。Mac OSはメジャーアップデートとして「macOS Mojave(モハーヴェ)」が発表された。macOS Mojaveでは、黒を基調としたユーザーインタフェースの「ダークモード」が用意されることを発表。「ソースコードやインタフェースビルダーが、ものすごくかっこよく見える」というフェデリギ氏の発言には、会場に集う開発者から喝采が上がった。

Apple tvOSは、Dolby Atmosに対応。Dolby Visionとの両対応になる
Apple macOS Mojaveのダークモード

 macOS Mojaveの発表に際し、フェデリギ氏は「iOSとmacOSを統合するのかという質問が出ているが……」と自らウワサに触れつつ、これを全否定した。代わりに発表したのが、Mac用アプリのAppKitとiOS用アプリのUIKitを融合させる取り組み。まずはApple自身がこの仕組みを使って、ボイスメモやApple Newsといった自社アプリをMacに移植していく。開発者は、「来年(2019年)にこれが使えるようになる」(同)見込みだ。OS自体は2つを並走させていく一方で、iOSの豊富なアプリをMacに取り込んでいくというのがAppleの方針といえる。

Apple macOSとiOSが統合されるとのウワサを一蹴
Apple iOSアプリからmacOSアプリへの移植を簡易化する仕組みを整える
Apple まずはApple自身がボイスメモアプリなどを移植していく

取材協力:Apple Japan

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月11日 更新
  1. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. auの「iPhone 17(256GB)」、MNPとUQ mobileからの乗り換えで2年6400円に (2026年02月09日)
  4. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  5. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  6. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  7. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  8. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  9. 「MNP短期解約を対策してほしい」――携帯4キャリアが訴え 電気通信事業法のルールが足かせに (2026年01月20日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年