日本時間で9月20日に配信される「iOS 11」だが、バージョンアップする前に注意してほしいことがある。それは、iOS 11では32bitアプリが利用できなくなることだ。
iOS向けアプリは、32bitと64bitのものがあるが、Appleは2015年2月1日以降に登録するアプリを64bit化するよう義務付けている。
自分のiOSデバイスに32bitアプリがあるかどうかは、「設定」→「情報」→「App」から分かる。32bitアプリがあると「App互換性」の画面に切り替わり、該当アプリの一覧が表示される。ここでアプリをタップすると、App Storeに残っているものはApp Storeのページに移るが、64bit化のアップデートができなければiOS 11では動作しない。この一覧からは、既にApp Storeから削除されているアプリもある。なお、同名のアプリでも、64bit版が別途配信されている場合があるので確認しておきたい。
「設定」→「情報」→「App」を押しても何も表示されなければ、手持ちのアプリは全て64bit化されていることになる。
iOS 10以前の状態で32bitアプリを起動しようとすると、「このAppはiOS 11では動作しません。Appの開発元は、互換性の向上のためにこのAppをアップデートする必要があります」という警告文が現れる。
なお、タイトーは9月30日に、32bitアプリの「バブルボブル ダブル」「スペースインベーダー インフィニティジーン」「アルカノイド」「パズルボブル」「キャメルトライ」の配信を終了することを告知している。9月30日以降はApp Storeから削除され、ダウンロードもできなくなる。インストール済みでもiOS 11では動作しないので注意したい。
他に有名どころでは、ゲームアプリ「Flappy Bird」もiOS 11では利用できなくなる(App Storeでは既に削除済み)。
また、32bit/64bitを問わず、アプリがそもそもiOS 11向けに最適化されていないと、64bitアプリでもiOS 11で利用できない場合がある。ここ最近、iOS 11に対応させるアップデートが多くのアプリに来ているが、自分がよく使うアプリにそのアップデートが来ているかも確認しておきたい。
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