思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製ケータイ「FOMA P2102V」です。
2003年に発売されたP2102Vは、バッテリー持続時間が強化されたFOMAの第2世代となる端末で、テレビ電話にも対応したビジュアルタイプのFOMAケータイです。
第1世代のFOMAでは、連続待ち受け時間が50〜55時間と短かったこともあり、バッテリーが2つ付属していましたが、不便さは否めないものでした。
この点、第2世代FOMAでは連続待ち受け時間が170〜180時間と3倍以上に改善。また、撮影した動画をメールで送信できる「iモーションメール」にも対応しました。
P2102Vの最大の特徴は撮影スタイルで、ディスプレイを回転させビデオカメラのように撮影することができました。この撮影スタイルを実現するため、メインカメラがヒンジの左側面に配置されているのに加え、回転2軸ヒンジをケータイで初めて採用していました。
同じビジュアルタイプで先代のP2101Vは厚さが35mmあるなどかなり大きな印象の端末でしたが、P2102Vは厚さ25mmに抑えられているなど、「普通のケータイ」のイメージに収まるサイズになっていました。
こういった点が評価されてか、発売当日には都内量販店で売り切れになる店舗もあり、後に新色としてライトブルーとピンクが追加されるなど、人気が高かったことがうかがえます。
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