初代「R」の不満も解消 「AQUOS R2」で目指した“快適さ”開発陣に聞く「AQUOS R2」(後編)(2/2 ページ)

» 2018年07月10日 10時58分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2       

背面に3Dガラスを搭載

AQUOS R2 IoT通信事業本部 デザインスタジオ シニアデザイナー 芝田博和氏

 続いてデザインについて見ていく。フレームの中心部を突起させることで手にフィットするようにした「エモーショナルエッジ」をAQUOS Rから継承しており、コーナーに行くに従って突起が緩やかになる。背面には3Dガラスを採用し、フチが適度にカーブしているので手に優しい。さらにR2のフレーム自体にもカーブをかけており、横から見ると、あたかも端末全体が弧を描いているように見える。

AQUOS R2 フレームを山なりにすることで、手にしっかりフィットする「エモーショナルエッジ」。コーナーに行くにつれて突起は緩やかになる
AQUOS R2 アルミフレームにカーブをかけることで、端末全体が弧を描いているように見える

 背面がガラスなのもAQUOS Rとの大きな違いだ。IoT通信事業本部 デザインスタジオ シニアデザイナーの芝田博和氏によると、ガラスの表面に金属のコーティングを施したことで、強く反射して、滑らかな光沢感が出るという。もちろん「フラグシップ機にふさわしい高級感」(芝田氏)が得られるという理由もある。ちなみにシャープのスマートフォンで3Dガラスを使うのは初めてとのこと。表はCorning Gorilla Glass 3、背面はCorning Gorilla Glass 5を採用して強度も確保した。

AQUOS R2 フチが曲がっている3Dガラスを採用
AQUOS R2 左がAQUOS R、右がAQUOS R2。背面が樹脂のRと比べると、R2は奥行き感があるように見える

 本体カラーは、プレミアムブラックとプラチナホワイトの2色は3キャリア共通だが、キャリア独自のカラーとして、ドコモ版はコーラルピンク、au版はアクアマリン、ソフトバンク版はローズレッドをそろえた。芝田氏によると、女性からの支持も得られるよう、女性に好まれる色を中心に選んだという。アクアマリンは2018年のファッションにおけるテーマカラーでもある。

AQUOS R2 左から、3キャリア共通のプレミアムブラック、プラチナホワイト、au向けアクアマリン、ドコモ向けコーラルピンク、ソフトバンク向けローズレッド

復活した2つの機能

 AQUOS R2では、AQUOS Rで省かれた2つの機能が復活している。1つが「のぞき見ブロック」。かつては「ベールビュー」とも呼ばれていた機能で、斜め方向からの画面を見にくくする機能だ。「ディスプレイの視野角が広すぎて、のぞき見ブロックは省いた」(佐藤氏)が、「なぜ搭載していないのか」という声が、思いのほか多かったという。

AQUOS R2 画面に模様を付けることで、斜め方向から見にくくする「のぞき見ブロック」

 「ベールビュー自体も搭載してから長い時間がたち、もうこなれた技術かな、なくなってもそれほど影響ないかなと思うところもありました」と佐藤氏は振り返るが、熱烈な要望があることが分かったので、復活させることにした。「広い視野角はそのままに、アルゴリズムをチューニングすることで搭載にこぎ着けました」と佐藤氏。

 もう1つが「コンテンツマネージャー」だ。コンテンツマネージャーは、内蔵ストレージやmicroSDに保存した画像、動画、音楽、ドキュメントなどの各種データを管理できるアプリ。最近のスマートフォンAQUOSは、極力プリインストールアプリを減らしており、その一環でコンテンツマネージャーも省かれていた。

 ファイル管理アプリはGoogle Playなどで多数配信されているため、搭載しなくても問題ないと考えたのと、「OSバージョンアップを約束していく中で、独自アプリが足を引っ張ることがある」(小林氏)という理由で外したが、これもユーザーから疑問の声が多く挙がったという。「ファンイベントでも、コンテンツマネージャーがないのは信じられないといった声があり、暴動が起きるんじゃないかというほどでした」と小林氏は苦笑いする。

AQUOS R2AQUOS R2 画像や動画をまとめて表示する「コンテンツマネージャー」。外部メモリのデータを本体に移せるので、機種変更時のデータ移行にも役立つ

 コンテンツマネージャーはフォルダがないシンプルなUI(ユーザーインタフェース)が特徴で、本体とmicroSDのデータを切り替えたり、本体とmicroSD間でデータを移したりできるのが好評だという。AQUOS R2では、Android標準の「ファイル」アプリをカスタマイズする形でコンテンツマネージャーを復活させた。


 動画専用のカメラが注目を集めやすいAQUOS R2だが、ディスプレイ、操作感、放熱対策、デザインなど細部にも工夫が凝らされていることが分かる。購入を検討している人は、ぜひ店頭などで実機に触れ、シャープが目指した快適さが本物であるかを確かめてほしい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月13日 更新
  1. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  6. 20万円超も珍しくない高額スマホ時代、「スマホ保険」の選び方と料金の目安は? (2026年06月12日)
  7. 「Nintendo Switch 2」が“転売ヤー”の餌食に 多言語版の買い占め→「プレイ50時間」条件復活 (2026年06月12日)
  8. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー