サムスンが「Galaxy Note9」発表 Bluetooth対応Sペンで操作性はどう変わった?(2/2 ページ)

» 2018年08月10日 00時30分 公開
[石野純也ITmedia]
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DeXはクレードル不要で利用可能に

 ディスプレイとGalaxyをつなげて、PC風の画面表示になる「DeX」も進化した。これまではDeX用のデバイス(Dex Station)を利用する必要があったが、Galaxy Note9ではケーブルを接続するだけでDeXを利用できるようになった。ミラーリングとDeXは、本体側で切り替えられる仕様。Galaxy本体をトラックパッドのように利用することもできる。

Galaxy Note9 DeXの利便性が上がり、専用クレードルなしで利用できるようになった
Galaxy Note9 ミラーリングとDeXは、通知から切り替える

ステレオスピーカー搭載、512GBモデルも用意

 ゲームのための機能も強化。より高いパフォーマンスを維持できるよう、本体内にはCPU冷却用のカーボンを配置。高い負荷をかけ、CPUの熱が上がった際に素早く冷却できるようにし、パフォーマンスの低下を防止するという。AIも活用しており、パフォーマンスを向上。Samsungによると、ハードウェアとソフトウェアの両面から、ゲーム体験の改善を図ったという。

 内蔵ストレージは標準モデルが128GB、メインメモリは6GBだが、上位版として512GBのストレージと、8GBのメモリを搭載したモデルも用意する。最大512GBのmicroSDにも対応しており、内蔵ストレージと合算すると、ストレージ全体で容量は1TBに達する。

Galaxy Note9 ストレージは標準モデルが128GB。上位版として512GBのモデルも用意した

 その他の特徴として、防水・防塵(じん)はIP68に対応。本体にはGalaxy Noteシリーズでは初となるステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応する。プロセッサはSamsungの「Exynos 9810」もしくはQualcommの「Snapdragon 845」を採用しており、国や地域によって異なる。自分の顔写真からスタンプを作成する「AR絵文字」にも対応した。

Galaxy Note9 AR絵文字にも対応

 サイズは76.4(幅)×161.9(高さ)×8.8(奥行き)mmで、重量は201gと、Galaxy Note8よりもやや重くなっている。OSにはAndroid 8.1を採用する。全4色展開で、ミッドナイトブラック、メタリックカッパー、オーシャンブルー、ラベンダーパープルを用意。上述の通り、オーシャンブルーのみ、Sペンのカラーが本体色とは異なるイエローになる。バッテリー容量は4000mAhと、Galaxy Note8から700mAhアップしている。

実機に触れて:ペンのリモコン機能にはもう一工夫欲しい

 実機を手に取ったときの印象は、Galaxy Note8に近かった。サイズ感が大きく変わっていないためだが、逆にいえば、重量が上がっていることも気付かないほどだ。Sペンの書き味も良好で、画数の多い文字でもスムーズに書けた。デザイン面では、やはりイエローのペンに目を引かれる。

 ペンをリモコン代わりに使えるのも便利だ。ただ、現時点では対応アプリが少なく、利用シーンも限られる。本体を立てかけておけるスタンドなどが背面に内蔵されていれば、この特徴をさらに生かせるのではと感じた。セルフィ用のスティックを同梱するなど、あと一工夫が欲しい。

 トリプルカメラのような派手さはないものの、カメラにも絞り変更機能が付き、さらにクオリティーが上がった。特に暗所での性能向上は大きく期待できる。AIで仕上がりを教えてくれる機能もさりげないが便利な印象を受ける。

 こうした細かな改善は随所に見られ、ロック解除も、インテリジェントスキャンに対応したことでスムーズになりそうだ。Galaxy Note8のときは指が届きにくいと感じた指紋センサーも、位置がカメラの下になり、触れやすくなっていた。また、ケーブルだけで利用できるようになったことで、DeXを利用する機会も増えそうだ。

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