ポケモンGOのNiantic野村氏に聞く 東京でゲームを開発することに決めた理由(3/3 ページ)

» 2018年08月13日 15時00分 公開
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「腕に自信があれば誰でも大歓迎」

―― Tokyo Studioが求める人材、「こういった人がほしい」といった具体的なイメージはありますか。

野村氏 まず、Tokyo Studioを「キャリアパス」として考えてほしいです。僕自身が変わったというか、日本では一般的ではないキャリアを進んできて、Google Japanにいて、米国にいて、そして今ではNianticにいます。現在のメンバーもGoogleで新卒入社の人もいれば、米国の大学を卒業してGoogleを経由してきた人もいます。ドワンゴ出身の人もいます。

 日本にTokyo Studioができたことで、Nianticとの距離が縮まる人たちは多いはずです。「新しいチャレンジをしてみたい」「キャリアを変えてみたい」と考えてみたときに、今までなかったTokyo Studioというオプションを選んでいただき、Nianticにいるいろいろなキャリアを歩んできた人たちを少しでも参考にして、新しいことにチャレンジしてくれたらな、と思います。

―― 求められる技術やバックグラウンドはあるのでしょうか。

野村氏 腕に覚えがあるエンジニアであればぜひ。今はみんなゲームを作っていますが、全員がもともとはゲームを作っていた人間ではありません。僕自身もポケモンGOが初のゲーム開発です。ポケモンGOのチームは現在では大きくなって、実際にゲーム業界から来られた人もいます。

 今後の新しいタイトルを作るにあたって、Nianticらしさ、外で遊ぶゲームの楽しさというのも大事ですが、いわゆる伝統的な(コンソール)ゲームの面白さとかを大事にしたい思いもあります。ですので、ゲーム業界にいる方々も大歓迎です。

 僕自身もゲームをプレイして育って、結果としてエンジニアになりました。チームにいる何人かもゲームをきっかけにして技術を学んだという人もいますし、ゲームをバックグラウンドにしたエンジニアは多いと思います。

 それをいい形でゲームに生かしていければなと。そして、できればせっかく日本でやるので、日本にあるIPをグローバルに発信していくというのがTokyo Studioのミッションだと思っています。

Niantic 「腕に自信があるエンジニアであれば誰でも大歓迎」と野村氏

多忙ながらも楽しく開発を始めたTokyo Studio

 今回のインタビュー全体を通して興味深いと思ったのは、Tokyo Studioのメンバー全員が楽しんでプロジェクトに取り掛かっているということだ。暑いさなか、プロトタイプを作ってはオフィスを抜け出して外で試してくる(位置情報とARを使った開発なので、実際に外で試す必要がある)という状況ながら、同社広報の齊藤香氏によれば、端から見た開発メンバーの様子は非常に楽しそうだという。

 既にメンバーは出張も多くなり、リーダーの野村氏も2週間おきに米国と日本を往復する多忙な日々を行っているが、時差や距離をものともせずにさまざまなツールを駆使して開発作業を続けている。今回は主に世界規模の大ヒットゲームを生み出したスタジオの業務拡大について聞いたわけだが、そのバックグラウンドにあるNianticのポリシーを理解できたように思う。

 Nianticは2018年中のリリースを目標に新しいゲームアプリ「Harry Potter : Wizards Unite」(邦題未定)を開発中だ。ポケットモンスター、ハリー・ポッターと非常に強力なIPと組んだビッグタイトルが続く同社だが、今後Tokyo Studioで開発される新タイトルがどのようなものになるのか、興味は尽きない。

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