コンデジ? いえケータイです Samsungの「SPH-S2300」(懐かしの海外ケータイ)

» 2018年08月29日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 海外メーカーの携帯電話を1500台以上所有する筆者のコレクションから、過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回は「コンデジケータイ」と呼びたくなるデザインが特徴の、Samsung Electronics製「SPH-S2300」をご紹介します。

SPH-S2300 光学3倍ズーム対応のカメラを内蔵したSamsungの「SPH-S2300」。背面はまさに「コンパクトデジカメ」
SPH-S2300 シャッターやズームのキーを側面に搭載

 Samsungがグローバルの携帯電話市場で頭角を現したのは2003年ごろですが、韓国国内では実験的な端末を数多く輩出していました。このころは携帯電話のカメラ画素数が年々上がっており、日本のデジカメや携帯電話のメーカーが画質競争を始めたころでもありました。そんな中で2004年にSamsungが韓国市場に投入した「SPH-S2300」は、高画質なカメラを内蔵した携帯電話です。しかしその外観は携帯電話というよりもコンパクトデジカメそのものでした。

 ストレート形状の携帯電話の背面には沈胴式の光学3倍ズームレンズを内蔵しています。カメラを起動するとレンズカバーが開き、レンズがモーターで前にせり出す様は、デジカメと同じ機構。そして本体の左側面(デジカメスタイルにしたときは上部)にはシャッターキーやズームキーが並びます。操作性はデジカメとほとんど変わらず、バッテリーカバーを兼ねたグリップ部分が程よいホールド感を与えてくれます。

 なお、筆者所有のものは古い製品のため電源が入らず、今回はその特徴である沈胴式レンズを伸ばすことはできませんでした。

SPH-S2300 表はケータイっぽいデザイン

 携帯電話側を見てみると、実測約2型のディスプレイの下には十字キーを中心としたショートカットキーが並びます。メニュー、音楽再生、ごみ箱、発着信など、必要最小限のキーが並んでいるのです。そしてこのキーをスライドさせるとテンキーが現れますが、その並びは携帯電話で一般的なものではなく、2段配置となっています。電話をかけるときや文字入力を行うときはかなり使いにくかったでしょう。

 とはいえ、SPH-S2300はカメラ機能が売りで、デジカメの代わりに高画質なカメラを使いたいユーザーをターゲットにしていました。メッセージを多用するユーザーは他の製品を選べばよかったのです。カメラモジュールはペンタックス製で、320万画素、5.8mm〜17.4mmというスペックはペンタックスのデジカメに搭載されたものと同じだったようです。

SPH-S2300 上部をスライドさせるとテンキーが現れる

 価格は当時でも7万円程度とかなり高価でしたが、ISO感度やホワイトバランスの主導設定もできるなど、カメラ機能はデジカメと変わらないものでした。ただしディスプレイの反応や発色はいまひとつで、ダイヤルで各種操作のできるデジカメの方が使い勝手は高かったでしょう。とはいえこの製品以降、Samsungは次々と高画質カメラ端末を送り出していきますから、市場動向を探る実験機としては成功したのでしょう。

SPH-S2300

Samsung「SPH-S2300」の主なスペック

  • メーカー:Samsung Electronics
  • 発売年:2004年
  • 通信方式:CDMA
  • サイズ:約50(幅)×113(高さ)×25.5(奥行き)mm
  • 重量:約167g
  • その他:ディスプレイ:約2型(176×220ピクセル)、テレビ出力、microSDスロット

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月26日 更新
  1. 「0.2秒で冷却」をうたうペルチェ素子搭載の腰掛けファン Amazonで53%オフ (2026年07月24日)
  2. ドコモが「iPhone 17」シリーズや「iPhone Air」を値上げ 一部機種は残価も引き上げ、実質負担額の影響は? (2026年07月24日)
  3. 330円で手に入る「足元灯」「非常灯」 充電式になって利便性向上 (2026年07月25日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. 従来の健康保険証は7月31日で利用不可に 8月1日以降は「マイナ保険証」の利用を (2026年07月24日)
  6. サムスンが「Galaxy Z Fold8」で横長折りたたみを投入する理由 AIの進化にもマッチ、“iPhone包囲網”も万全か (2026年07月25日)
  7. 界面活性剤とマイクロファイバーでタッチパネルをきれいに! ダイソーで220円の「スクリーンクリーナー」を試す (2026年07月25日)
  8. モトローラから新しいミドルレンジスマホ「moto g37」シリーズ登場 ソフトバンク、楽天モバイル、ドコモも取り扱い (2026年07月24日)
  9. なぜ「LINE VOOM」は嫌われたのか 保護者を悩ませた“子供たちの抜け道” (2026年07月24日)
  10. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー