あれこれ撮ってみて一番「お、これは違う!」と感じたのは夜の撮影。
理由は2つ。1つはスマートHDRが夜でもかかって、すごく階調豊かな夜景を撮れるようになったこと(今までは夜だとHDRがあまりかからなかった)。もう1つは高感度に強くなったこと。
センサーサイズが大きくなったことに起因すると思うのだが、iPhone XSのアウトカメラは暗所では感度を上げて撮るようになった。でも、ノイズは増えてない。これはポイント高い。
超わかりやすい作例をどうぞ。
iPhone XではオートHDRでHDRが働かず。iPhone XSではスマートHDRがしっかり働いている。
iPhone Xでは高輝度部分の色が抜けかけているけれど、iPhone XSではかなり残っている。これはデカい。リアルタイムでHDRをかけられる強さが出た結果だ。
続いて普通の夜景も。ハイライト部が全然違うのが分かるはず。
iPhone XSは、高輝度部がとんでいないのだ。また、iPhone Xは1/9秒にシャッタースピードが落ちているが、iPhone XSは1/50秒を維持。これは良い。
夜景を撮りたくなるカメラに進化したのである。
ここからは人を撮る話。背景をボカして撮る「ポートレートモード」だ。
これも写りがけっこう進化している。まずは見てほしい。
iPhone XSは、顔が明るく撮れている。顔の影の部分をうまく持ち上げて、肌の階調が滑らかになってるのである。
やっとこうなってくれたかという感じ。
照明環境によりけりだけれども、肌色表現もちょっと変わった。
iPhone XSの方がテカっていないし、色も濃すぎない。けっこう大事なポイントです。
後編では、「被写界深度(ボケ)」や「インカメラ」についてチェックしていく。楽しみにしていてほしい。
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