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環境さえ整えば「決済」も変わる――JapanTaxiが目指すタクシーの未来(後編)(3/4 ページ)

» 2018年10月31日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]

JapanTaxi Wallet対応タクシーは順次増やす

―― JapanTaxiアプリで配車できるタクシー事業者が増えて、東京23区内ではタクシーを探す“だけ”なら比較的楽になったと感じます。

 ただ、「JapanTaxi Walletを使えるタクシー」を見つけるとなるとそうは行かず、都心部でもすぐに見つからないこともあります。対応事業者を拡大する予定はないのですか。

金氏 タクシーに乗るお客さまが一番解決(充実)してほしいと思うことの1つが“決済”です。

 タクシー事業者は今までもさまざまな決済方法に対応してきました。そこに弊社のもの(JapanTaxi Wallet)を合わせていく(対応していく)には少々時間が必要ですが、しっかりとクリア(対応)していきたいと思っています。

―― 先ほど、JapanTaxi Walletの地方展開についてお話を伺いしましたが、さらなる拡大のめどは立っているのでしょうか。

金氏 はい。先ほど話した札幌や京都の他に、福岡でもサービスを開始する予定です。東京でも、日本交通グループ外のタクシー事業者での導入が決まっています(筆者注:インタビュー後、帝都自動車交通のタクシーがJapanTaxi Walletに対応した)。

 現在、弊社のタブレット端末や決済端末の申し込みや問い合わせ、要望が複数寄せられていて、ハードウェアに関する調整を進めています。ただ、設置には人手が必要なので、対応タクシー拡大には多少お時間をいただくと思います。

帝都交通も導入 日本交通と同じく「東京大手4社」の一角を占める帝都自動車交通のタクシーもJapanTaxi Walletに対応

NTTドコモとの提携は「タクシー業界との親和性の高さ」から

―― NTTドコモと資本業務提携を結びました(参考記事)。その狙いを改めて聞かせてください。

金氏 弊社としてはまず、日本のモビリティ(輸送サービス)の未来を構築していくというビジョンがあり、通信会社の中でタクシー事業者と親和性の一番高いドコモさんと組もうと考えました。

―― 親和性が高い、というのはどういうことでしょうか。

金氏 弊社のシステムを使っているかどうかに関係なく、現在のタクシーにはいろいろな形で通信モジュールが搭載されています。タクシーメーターや、カード決済用端末、事業者によってはドライブレコーダーにもSIMカードが入っているのです。

 タクシーが備える通信モジュールの通信回りにおいて、シェアが一番高いのはドコモさん。語弊を恐れずいえば、タクシー業界と一番結びつきの強いキャリアはドコモさんということになります。

 未来を見据えてタクシー業界を変えていくというビジョンを達成する上で、“通信”は欠かせません。その観点で、タクシー事業者からの信頼を得ているドコモさんと資本業務提携を結ぶことにしたのです。

―― 今回の提携前に、サービス面ではJapanTaxi(旧・全国タクシー)アプリと「my daiz」連携を始めていましたよね。今後、ドコモのコード決済「d払い」にも対応していくということですよね。

金氏 そうですね。ドコモの携帯電話を使っていらっしゃる人も多いですから。

 先ほども言ったように、弊社としては、d払いも含めてさまざまな決済方法に対応していく方針です。

―― 資本提携といえば、トヨタ自動車からも出資を受けていますよね。

金氏 そうですね。トヨタ自動車さんやドコモさんの他に、未来創生ファンドさんやタクシー事業者にも参加(出資)していただいております。出資していただいた資金は、タクシー業界の未来のために使っていきます。

【訂正:2018年10月31日20時41分 初出時に、非公開情報の出資元を掲載していたため、削除いたしました。】

 元々弊社は日本交通の子会社からスタートして、現在もグループ企業ではありますが、「親会社」「子会社」という関係ではなくなっています。

―― トヨタ自動車といえば、(NTTドコモの競合に当たる)KDDIの主要株主です。

 御社はKDDIとも実証実験などを通して協業していますが、資本業務提携のパートナーとしてKDDIを選ぶという選択肢はなかったのですか。

金氏 もちろん、可能性としてはあります。

 弊社としては、株主(出資者)は大切なパートナーであると考えています。タクシーの未来を考える上で、タクシー事業者との関係も重要です。

 先ほども言った通り、タクシー事業者と一番関係を持っているキャリアはドコモさんです。(より迅速にパートナーを)広げていく観点で、今回はドコモさんと提携しました。

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