Xiaomiが10月25日に発表した「Mi MiX 3」は、スマートフォン本体を横から2つにスライスした構造になっています。ディスプレイにはノッチがなく、背面側をスライドさせることで後ろからインカメラが出てくる独特の構造を持っているのです。ギミックも楽しいこのMi MiX 3、中国深センのXiaomiの店で見てきました。
Mi MiX 3は一見すると普通のスマートフォンに見えますが、確かにディスプレイ上部中央にはインカメラ、そしてノッチが見えません。またディスプレイの下部側もベゼル幅がかなり薄くなっています。6.4型、19.5:9のディスプレイはまさに「全画面」と呼べるデザインになっているのが分かります。
背面には1200万画素カメラが縦に2つ並び、その間にLEDフラッシュが見えます。指紋認証センサーは目立たない形状で背面中央に配置。なお写真では背面はツートンカラーの仕上げに見えますが、これは販売店で盗難防止装置を張り付けるためのフィルムを貼っているため、このように見えます。
側面には、ディスプレイと本体の間にスリットが見えます。つまり2つのパーツに分かれていて、スライド式で稼働するようになっているのです。OPPOのFind Xはモーターで本体上部に内蔵されたカメラ部分だけを動かしましたが、Mi MiX 3は背面全体がスライドで動くのです。
背面側を上に押し出してみる、というよりも、ディスプレイ面を押し下げる感じで指先を動かすと、ディスプレイが滑らかにスライドして上部にインカメラが現れます。この動きはフリスクのケースを開けるときと似ているような感じがあります。
インカメラ部分をアップで見てみましょう。カメラ部分だけが飛び出ています。この部分だけを引き出すために背面全体を動かすというのもすごい設計です。
スライドの精度は高く、ぐらつきはありません。隙間もわずかなのでほこりやごみが入る心配も少ないでしょう。とはいえ、長期間利用した際の耐久性は気になるところです。
インカメラを引き出した状態をフロントから見ると、上部のベゼルがやや太いデザインに見えるものの、違和感を覚えるような外観ではありません。2つ並んだインカメラはセルフィー特化の2400万画素と、深度測定用の200万画素です。
インカメラだけではやや寂しいからか「24MP DUAL CAMERA」の表記も見えます。カメラ収納式のデザインだからこそ、こんな表記を加えることもできるわけです。
試しにセルフィーしてみましたが、今の中華スマートフォンはどんな年齢でも、そして男女の区別なく、ナチュラルな仕上げでいい感じの表情を記録してくれます。ギミック端末としても興味深いMi MiX 3ですが、セルフィースマートフォンとしてもなかなかの性能を持っているのです。
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