12月6日に全国で発生したソフトバンクの通信障害の影響回線数が、約3060万であることが分かった。同社広報によると、数字は概算したもので、詳細な数字は引き続き調査中とのこと。この数字は12月7日に総務省に報告しており、現在も話し合いを続けているという。
通信障害は12月6日13時39分ごろから18時4分までの間に発生。全国でソフトバンクとY!mobileのLTE通信サービス、固定電話サービスの「おうちのでんわ」、一部地域で「SoftBank Air」が利用できない、または利用しにくい状況が発生していた。
障害が「1時間以上続き、影響数が3万人以上」の場合は、総務省令で定める「重大な事故」に該当するため、今回の通信障害も重大な事故であることが確定した。
障害の影響を受けなかったPHSを除いたソフトバンクの累計契約数(2018年9月30日時点)は、約4110万。この数字をもとにすると、約74%の回線が通信障害の影響を受けたことになる。
現在判明している原因は、エリクソンのコアネットワークにある機器「MME」のデジタル証明書の期限が切れていたため。ソフトバンクは12月12日のお知らせで「有効期限はエリクソン社にてソフトウェアを出荷する際に埋め込まれており、当社からは確認することができませんでした」と述べている。
現在は、有効期限の処理に問題のないソフトウェアを利用することで、障害は解消されており、MMEを含む主要な通信設備では同様の問題がないことを確認済み、としている。
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