旅行中に家族や友人、恋人とモバイルバッテリーを共有する場合。あるいは、複数のガジェットを携帯していて、それらを小まめに充電したい場合。こうしたシーンを想定するなら、2万mAh以上かつ、高出力な製品を選んでおいた方がよい。
また、超大容量のモバイルバッテリーを選択する際には、出力やポート数だけでなく、本体への充電方法、つまり入力についても確認しておきたい。せっかく大容量でも、モバイルバッテリー本体の充電が遅すぎて、いざ使うときに満タンになっていなかったら、元も子もない。具体的には、USB PDでの入力や、専用のDC入力に対応した製品だと、本体の充電が約3〜4時間で完了する。
ただし、この容量帯では、重量500g超えも普通だ。携帯しづらいことは、あらかじめ頭に入れておこう。
「Anker PowerCore+ 26800 PD(USB-C急速充電器付属モデル)」は、26800mAhの大容量を搭載し、Power Delivery対応のUSB Type-Cポートを備える。USB Type-Aポートも2基備えており、同時に3台までのデバイスを充電できる。モバイルバッテリー本体の充電も付属のPower Delivery対応急速充電器によって、4.5時間ほどで完了。サイズは約180(幅)×80(高さ)×24(奥行き)mmで、重量は580g。
「RRAVPower 20100mAh ポータブル電源(RP-PB054)」は、AC出力に対応する2万100mAhの大容量モバイルバッテリー。スマートフォンだけでなく、コンセントが必要なPCやカメラのバッテリーなどを充電する際にも使える(消費電力65W以下のものに限る)。
USB Type-Cポート1基と、独自技術「iSmart」対応のUSB Type-Aポート1基を備え、複数機器の同時充電も行いやすい。ただし、バッテリー残量が60%以下の場合、ACポートとUSBポートは同時使用できない。本体への充電は、付属のACアダプターを利用して約4時間で行える。サイズは69(幅)×69(高さ)×146(奥行き)mm、重量は585g。
モバイルバッテリーにおいて、携帯性と容量はトレードオフの関係にある。自身の使用スタイルに合った最適なモバイルバッテリーを、じっくり考えて選択してほしい。そもそも、小型の製品はさほど高額ではないので、大容量のモバイルバッテリーを所持しておき、日常的につかうコンパクトモデルを別途購入して使い分けるのもアリかもしれない。
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