ちょっとした出張や小旅行でモバイルバッテリーを携帯する場合には、容量5000〜6000mAhのモバイルバッテリーでは心もとない。こうした利用を想定する場合には、少なくとも容量1万mAh以上の製品を選んでおくとよいだろう。
この容量帯の製品は非常に多いが、なるべく高出力のものを選んでおくと満足度も上がるだろう。例えば、iPhoneユーザーで、iPhone 8以降のモデルを使用している場合には、「Power Delivery」という高速充電規格に対応した製品を選んでおくと、充電速度が速くなる。例えば、Apple USB-C - Lightningケーブルと併用した場合、30分で50%ほど充電できるとされる。
「Anker PowerCore 10000 PD」は、容量10000mAhで、急速充電規格「Power Delivery」対応のUSB-Cポート(最大18W出力)と、独自技術「PowerIQ」対応のUSB-Aポート(最大10W出力)を備える。入力電流が小さいウェアラブル機器などの充電に適した「低電流モード」を搭載する点もユニークだ。サイズは約114(幅)×52(高さ)×25(奥行き)mmで、重量は約192g。
「cheero Power Plus 4」は、1万3400mAhの大容量を搭載し、Power Delivery 3.0対応のUSB Type-Cポートで最大18Wの高速充電が行える。容量の割に安価なことも魅力だ。USB Type-Aポートも、接続デバイスを自動認識する「AUTO-IC」機能に対応。本体の充電はPD対応アダプターを使用した場合、約4.5時間で完了する。サイズは約92(幅)×80(高さ)×23(奥行き)mmで、重量は約250g。
iPhoneとAndroidなど、端末を2台持ちしている人にとっては、両者の充電ケーブルをそれぞれ携帯するのが面倒なこともあるだろう。そういった場合には、モバイルバッテリーにケーブルが内蔵されているタイプを選択するといいだろう。ただし、下記製品ではUSB Type-Cは備えてないので、最新のAndroidと使う場合には、USB Type-Cプラグを備えたケーブルのみ携帯が必要となる。
「cheero Twintail 10050mAh」は、本体側面にLightningケーブル(MFi認証取得済み)とMicro USBケーブルを内蔵する。USB Type-Aポートの出力も可能で、最大出力は合計3A。合計3台を同時に充電できる。また、LEDライトが備わっており、停電時には灯りとしても使用可能だ。サイズは約109(幅)×68(高さ)×22(奥行き)mmで、重量は約225g。
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