NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが共同で提供するメッセージングサービス「+メッセージ」が機能拡充する。企業ユーザーを対象とする「公式アカウント」とのやりとりが可能となる他、画像とテキストを組み合わせた「リッチカード」や、押すだけで返信ができる「アクションボタン」に対応する。今回拡充する機能の提供開始時期はキャリアによって異なる(後述)。
今回の機能拡充は、+メッセージのベースとなったメッセージング規格「RCS(Rich Communication Services)」の特徴を生かしたもの。企業と個人ユーザーとのコミュニケーションを円滑にする側面が強い。
ユーザーは、企業が持つ「公式アカウント」とのやりとりが可能となる。+メッセージアプリ、Webサイト、またはQRコードから公式アカウントをフォローできる。
公式アカウントへの登録を希望する企業は、3キャリアそれぞれから審査を受ける必要がある。審査に合格すると「認証済みマーク」が表示されたアカウントを使ってユーザーに情報を発信することはもちろん、ユーザーとコミュニケーションを取ることもできる。
公式アカウントは、画像やアクションボタン(後述)などを添付した「リッチカード」をユーザー(フォロワー)に配信できる。テキストに加えて画像を付与することで、より分かりやすい情報伝達を実現できる。
「アクションボタン」は、タップするだけで自動的にメッセージを返信したり、Webサイトにジャンプしたりするなど、何らかのアクションを起こせるボタン。
ボタンを押して操作をしていくことで、文字入力による「返信」を減らせることがメリットだ。
新機能の対応予定時期は、キャリアによって以下の通り異なる。期日以降にアプリをバージョンアップすることによって利用できるようになる。
+メッセージアプリを活用し、金融機関(銀行、生命保険、損害保険、クレジットカードなど)に関する手続きをワンストップで行えるプラットフォームの構築に向けた検討も始まる。
今回の検討では「住所変更」「災害時の手続き(サポート)」「口座振替の申し込み」といった金融機関でよくある手続きを、+メッセージアプリを活用してユーザーインタフェース(UI)を一本化し、一括して行えるようにすることを目指す。
4月23日現在、以下の企業が検討に参加している。
サービス開始は「2019年内、または2019年度内まで」(トッパン・フォームズ 坂田甲一社長)を目標としている。最終的には全金融機関が参加することを目指す。
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