ソニーらしさも満載 「Xperia 1」のカメラは“全部できるカメラ”に進化した荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)

» 2019年07月09日 10時26分 公開
[荻窪圭ITmedia]
Xperia 1 超縦長の「Xperia 1」。3連のカメラが特徴的

 とうとうソニーらしさ満載のXperiaが登場した。フルモデルチェンジしてカメラ関連をめちゃ充実させた、カメラメーカーとしてのソニーが本気を出した製品なのだ。それが「Xperia 1」。名前からして本気っぽい。

 今までのXperiaがCyber-shotだったとすれば、今回のXperia 1はαシリーズ。なんていうとかなり盛っている感が出てくるけど、「αシリーズのアルゴリズムを取り入れた、画像処理エンジン」搭載しているそうなので、そういえないこともない。

 今までのXperiaと違うのは、既存のスマホカメラトレンドをしっかり入れた上で、ソニーらしい高機能をつぎ込んできたってとこにある。「あれはできるけどこれはできない」じゃなくて“全部できるカメラ”に進化したのだ。

1200万画素のトリプルカメラを搭載

 一番目に付くのは、何といっても超縦長のボディーなわけだが、その次が真ん中に信号機のように3つ並んだトリプルカメラ。

 Xperiaといえば、ずっと2000万画素前後の高画素をウリにしてきたけど、今回は3連全部を1220万画素に統一。2000万画素というのはちょっと無理している感があったので、これは英断だと思う。特に高感度時の画質が上がるし。

 カメラは上から標準(26mm相当)、望遠(52mm相当)、超広角(16mm相当)となっている。今のトレンドに合致した画角でそろえてきた。

Xperia 1 上から、標準カメラ(26mm相当。F1.6と明るいレンズ)、望遠カメラ(52mm相当。F2.4)、超広角カメラ(16mm相当。F2.4)となっている

 トリプルカメラの画角と画質をいつものガスタンクでチェックしてみよう。

 26mmの標準カメラから。1200万画素に画素数が減った分、2000万画素時代に比べるとディテールの解像感は落ちるが、実用上の問題はなし。色の鮮やかさやしっかりした階調はさすがソニー。

Xperia 1 ディスプレイが21:9なので、4:3で撮ると左右にめちゃ余裕がある。画面右の「x1」が標準カメラ使用時
Xperia 1 26mm相当の標準カメラでガスタンク。色と階調がすごくよい。ディテールはちょっと甘いところがあるけれども、気持ちよい写りだ

 続いて、52mm相当の望遠。標準カメラに対してちょうど2倍になる。

Xperia 1 x2が望遠カメラ
Xperia 1 シャープネスはやや強めだが、その分くっきりした写りを見せてくれる

 アプリ上の表記は26mm相当が1xで52mm相当が2x。さらに「2x」とある箇所をタップすると、表記が「W」になり超広角カメラに切り替わる。1x〜2x間(さらには最高10xまで)はシームレスに指定できるがWだけは独立して動作する。

Xperia 1 Wが超広角カメラ
Xperia 1 周辺部がぐわんとゆがむのが特徴。これはゆがみの補正をかけていない例

 このように超広角カメラでは周辺が湾曲して写る……わけだが、カメラ設定の「レンズ補正(静止画)」から「歪み補正優先」に変更すると、真っすぐに写るよう補正してくれる。

Xperia 1 画質優先。超広角らしいゆがみが見える。GoProなどアクションカムのレンズはこんな感じ
Xperia 1 「歪み補正優先」で撮影。ゆがみを補正して真っすぐになっている。スチルカメラとしてはこちらの方がよい

 どっちが好きかは好み次第。ゆがみを補正した方が画角はちょっと狭くなる。いずれにせよ、16mm相当の超広角は風景とか室内とか、取りあえずその場の感じを広く写したいときに超便利だし、超広角独特の極端な遠近感も楽しいので、お試しあれ。

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