インタビュー
» 2019年07月23日 06時00分 公開

“全部入り”スマホ「ZenFone 6」開発ストーリー 「万人向けの電話機を作りたいわけではない」 (3/3)

[房野麻子,ITmedia]
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日本でも発売されたらいいと思う

―― ZenFone 6は、日本でも登場しますか? それはいつぐらいになるでしょうか。また、FeliCaは搭載しますか?

Kung氏 日本でも発売されるといいなと思っています。発売は地域によるので、はっきり言うのは難しいです。一部の地域に関しては、なるべく早く発売できるようにしますが、各地域で規制や認証が異なっているので、それぞれですね。日本は大事なマーケットだと思っているので、日本のファンの方々が喜んで、楽しんでくれることを期待しています。FeliCaについては、これから勉強していきます。

―― フリップカメラはサードパーティーのアプリでも使えますか?

Kung氏 使えます。Facebook MessengerやSnapchat、WhatsApp、WeChat、LINEなどでも操作できるようになっています。

―― ハイエンド機種からは3.5mmのイヤフォンジャックが省かれる傾向ですが、ZenFone 6に残した理由は?

Kung氏 シンプルに、いいものだからです。必要だと思ったので残しました。ZenFone 6に搭載された幾つかの機能は「セクシー」じゃなくて普通のものですが、それは便利なものです。3.5mmのイヤフォンジャックは非常に便利なもの、microSDもセクシーではないけれど、たくさん写真を撮る人には役に立ちます。microSDスロットを搭載するにはスペースが必要ですが、ユーザーからは非常に評価されています。

 SIMカード1枚+microSDドスロットありも、SIMカード2枚&microSDスロットなしというパターンも望まれていませんが、トリプルスロットを搭載しているスマートフォンはエントリーモデルばかりです。ディスプレイ内の指紋サンサーは、まだそれほど成熟しておらず、重要ではないという判断です。従来型の指紋センサーの方がシンプルで、速くていいと判断しました。

5Gや折りたたみのスマホは「これから」

―― 競合他社のフラグシップモデルはいくつか5Gに対応しています。ASUSがZenFone 6で5Gに対応しなかった理由は?

Kung氏 5Gと4Gはまったく別のプロジェクトです。モデムもアンテナも異なります。5Gは2019年ではまだ本当にレディ(準備ができている状態)ではありません。一部の地域、一部の事業者で始まっているだけです。5Gはとても複雑で、まだ準備段階です。また、アンテナが大きく、バッテリーもより大容量なものが要求されます。ZenFone 6が5Gに対応したら、すごく大きくなってしまいます。

 需要を見ていく必要があります。5Gは、将来的には主流になるでしょうが、まだニッチな市場だと思っています。5Gは来年(2020年)、再来年(2021年)と、どんどん変わって、もっとよくなっていくでしょう。でも、今年(2019年)はまだ5Gの初年度です。

 私たちはエンドユーザーの利益を考えてリソースをかけています。5Gに対応すると入れられなくなる機能も出てくるので。

―― フォルダブル端末についてはどう思いますか?

Kung氏 非常にクールなコンセプトだと思います。ただ、課題も幾つかあり、ASUSが今年フォーカスすべきものではないと思っています。私たちは、みんなが楽しめるものにフォーカスしたいと考えています。高額な端末を作ることもできますが、2000ドルもの携帯電話を作りたくはない。フォルダブルは本当に面白い技術です。 だからもちろん、常に研究はしていますが、今ではないということです。


 ZenFone 6は、日本での発表はいまだアナウンスされていないが、これまでのフラグシップモデルは発売されてきたので、今回も発売されるはず。今回のインタビューで発表内容の復習をしつつ、日本発売の発表を待ちたい。

(取材協力:ASUS JAPAN

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