コラム
» 2019年08月18日 07時00分 公開

ふぉーんなハナシ:“L”再び――iPhone XSでIIJmioの「eSIM」を使ってみよう(設定編)

インターネットイニシアティブ(IIJ)が、β版ながら個人向けのeSIM通信サービスを始めました。使ってみないわけには行かないので、IIJの協力のもと試してみることにしました。この記事では、iPhone XSで通信できる状態にまで持って行きます。

[井上翔,ITmedia]

 既報の通り、インターネットイニシアティブ(IIJ)が7月18日、eSIMを使った個人向けのデータ通信サービス「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」を開始しました。

 名前の通り“β版”ではありますが、個人が国内で使える事実上初めてのeSIMを使った通信サービスです。

 以前、eSIMの利便性を体感した筆者としては、使ってみないわけには行きません。そこで、IIJから協力を得て、手持ちの「iPhone XS」で試してみることにしました。

iPhone XS 筆者の「iPhone XS」(64GBモデル、ゴールド)

SIMロックなしのeSIM対応端末が必要

 IIJmioのeSIMを利用するには、SIMロックのかかっていないeSIM対応端末が必要です。最初からSIMロックフリーのものはもちろん、SIMロックを解除したeSIM対応端末でも大丈夫です。

 IIJでは、以下の機種で動作を確認しています(8月16日現在)。

  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • 11インチiPad Pro(Wi-Fi+Celluarモデル)
  • 12.9インチiPad Pro(第3世代のWi-Fi+Celluarモデル)
  • Surface Pro LTE Advanced

 いずれの確認済み機種も、eSIMをサポートするOSでの稼働が条件となります。iPhoneやiPadなら「iOS 12.1」以降、Surface Pro LTE Advancedなら「Windows 10 Version 1803(April 2018 Update)」以降のOSになっているかどうか確認しましょう。

QRコードを読み込んでeSIMをセットアップ

 先述の通り、今回は筆者のiPhone XSでIIJmioのeSIMを試用します。iPhone XSはNTTドコモ経由で購入したもので、同社のSIMロックがかかっていましたが、すでに解除してあります。

 IIJmioのeSIMでは、書き込みに必要な「アクティベーションコード」(QRコード)は「会員専用ページ」で確認するようになっています。Webサイトで契約した後、しばらくすると確認できるようになります(そのタイミングで連絡先のメールアドレス宛に通知も来ます)。

 アクティベーションコードが確認できるようになったら、以下の手順でeSIM情報を書き込みます。書き込み時には、端末側で有効なインターネット回線への接続が必要です

  1. 「設定」を開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイル通信プランを追加」をタップ
  4. 会員専用ページで表示しているQRコードを読み込む
  5. 確認画面が出たら「モバイル通信プランを追加」をタップ
  6. 回線の名称を選択(または入力)する(必要に応じて)
  7. 「続ける」をタップ
  8. デフォルト回線を選択して「完了」をタップ

 以前使ったプリペイドeSIMとほぼ同じ手順……なのですが、5番目の手順以降のどこかのタイミングで「保証されていないモバイル通信プラン」というポップアップ表示が出ることには注意が必要です。iPhoneを正式販売していないキャリアのeSIMゆえの警告だと思われますが、気にすることなく「OK」をタップしましょう。

QRコードの読み込み追加画面 QRコードを読み込み、eSIMを書き込む。この辺の手順は以前と同じ
ポップアップ 正式にiPhoneを販売していないキャリアゆえか、動作保証のない旨のポップアップが表示されるが、「OK」をタップすれば問題なく先へ進める

割り当てられる電話番号は「020」で始まる

 eSIMを含め、IIJが直接発行する「フルMVNO」のSIMカードは現在のところデータ通信専用です。そのためか、割り当てられる電話番号はM2M(機械間通信)を始めとするデータ通信専用端末専用の「020」で始まるものとなっています。

 ご多分に漏れず、IIJmioのeSIMにも「020」で始まる電話番号が割り当てられます。以前試用したフルMVNO版の「JAPAN TRAVEL SIM」と同様に、この番号宛てに電話を掛けようとすると「この番号への接続は現在お取り扱いしていません」と言われてしまいます。

 電話ができないということは、SMS(ショートメッセージ)の送受信にも対応しません。SMSを認証に用いるWebサービスやアプリでは、メインのSIMカードの電話番号を使うようにしましょう。

020番号 eSIMでも「020」で始まる電話番号が割り当てられる

データ通信はすぐできる できない場合はAPN設定

 eSIMのセットアップが完了すると、eSIMでのデータ通信ができるようになります。データ通信をeSIM側で行いたい場合は、端末設定で「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」と進み、eSIMに名付けた回線名にチェックを入れましょう。

データ通信 音声通話に使う回線とデータ通信に使う回線は別にすることもできる

 iPhoneやiPadでIIJmioのeSIMを使う場合、「APN自動選択機能」が有効なので、通常はAPN(データ通信の接続先)の設定は不要です。Wi-Fi(無線LAN)を切って、データ通信ができるかどうか確認してみてください。

 これでうまくデータ通信ができない場合、あるいはインターネット共有(テザリング)を使う場合はAPNを別途設定する必要があります。端末の設定画面から「モバイル通信」→(eSIMの回線名)→「モバイルデータ通信ネットワーク」と進むとAPNの入力画面になります。

 APNの入力欄は複数ありますが、iPhone単体でのデータ通信用は「モバイルデータ通信」、インターネット共有用は「インターネット共有」にそれぞれ以下の値を入力しましょう。どちらも同じ値で大丈夫です。

  • APN:iijmio.jp
  • ユーザー名:mio@iij
  • パスワード:iij
APN入力画面 iPhoneのAPN入力画面。日本の大手キャリアの通信プロファイルだと“非表示”になっているので新鮮に思う人もいるはず

 これで、IIJmioのeSIMを使って通信する準備が整いました。次回の「実用編」では、実際に使ってどうなのかをレポートする予定です。

復活の“L” IIJのeSIMカードをメイン回線にすると、国内大手キャリアのSIMカードでは見られなくなった「LTE」表示が復活する

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