新法令に合わせて実施される施策の1つ目が、定期契約の撤廃だ。ソフトバンクブランドでは9月13日から、Y!mobileブランドでは10月1日から実施される。
これにより、ユーザーがMVNOを含む他社への乗り換えがしやすくなる上、「定期契約なし」「定期契約なし」のプランについてそれぞれ説明を受けてから選ぶ、という手間が省ける。ユーザー側から見ると“選ぶストレス”がなくなるというわけだ。
発表会では言及はなかったものの、このことは店舗側にもメリットがある。契約期間を撤廃することで、説明しなければいけないプランの数が削減される上、契約解除料と契約更新期間に関する説明も省けるようになる。混み合っている店舗の接客スピードの向上につながるのだ。
そういう観点からすると、契約期間を撤廃することはユーザーの立場から見ても店舗の立場から見てもメリットは大きい。
新法令に合わせて実施される施策の2つ目が、通信料金における「分離プラン」の強化だ。ソフトバンクブランドに加えて、Y!mobileブランドでも端末代金と通信料金がリンクしない「分離プラン」の導入を進める。
Y!mobileブランドにおける分離プランは、既に存在する定期契約のないプラン「スマホベーシックプラン」を値下げして対応することになった。従来のスマホプランとは別のものが出てくるのではないかと期待する人にとっては「肩透かし」になったかもしれないが、既にあるものを活用するのは悪いことではない。
ただし、最上位の「スマホベーシックプランL」は「スマホベーシックプランR」に置き換わる。プランRは月間通信容量が14GBから10GBに抑えられ、月額料金を1000円値下げしている(※1)。プランRの新設はプランS/Mとのバランスを図ることと、既存ユーザーにプランLを提供し続けるための措置(※2)であると思われる。
※1 10月1日以降の料金での比較
※2 スマホベーシックプランLは10月1日以降、月額5680円となる
ソフトバンクブランドで導入した「スマホデビュープラン」も好評で、ケータイからスマホへの機種変更が導入前の約3倍に増えたという。今後、「半額サポート+」(後述)をセットで申し込むことでPayPayボーナスを付与するキャンペーンを実施するなど、今後もスマホデビュープランには注力していくようだ。
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