言葉では伝わらない新iPhone 11とApple Watchのすごさの本質0.01ドルに気付かされた新製品の価値(4/4 ページ)

» 2019年09月12日 00時00分 公開
[林信行ITmedia]
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発売後も魅力が進化する新型iPhone

 iPhone 11は、落ち着きのある6色での展開だ。新たに加わった超広角レンズを使えば、従来より4倍広いエリアを撮影できる。

 暗いところでもきれいに撮影できるナイトモードを搭載しているが、これも先に同様の機能を提供していたライバル製品よりも上質な仕上がりで、つぶれがちなディテールをしっかりと残したり、ただ明るくしたりするだけでなく、ちゃんと暗い場所で撮ったことが分かるように暗さを感じさせる絶妙な色調整が自慢となっている。

 ポートレートモードも新たなハイキーエフェクトなどが加わり、これまで以上にきれいに撮れるスマートHDR機能も搭載する。

Apple iPhone 11 iPhone 11のカメラ機能一覧

 細かいところでは、カメラモードの状態でシャッターボタンを長押しすると、押している間はビデオ撮影を行ってくれるクイックテークという新機能が加わった。動画撮影が長時間化しそうな場合は、シャッターボタンに置いた指を右にスライドさせれば、撮影停止ボタンが現れ、指を離しても動画を撮影し続けてくれる。ちなみに動画は4K品質を60fpsで撮影できる。

 また、自撮り用のTrueDepthカメラでも、スローモーションが撮れるようになった。さらにiPhone XRの2倍にあたる最大水深2mのところでも30分間耐えられる耐水性能(IP68等級)を備えている。

 価格は7万4800円〜だが、他の電話を下取りすることで実質4万8630円から購入が可能だ。それでいて搭載しているCPUは、スマートフォンの中でも最速となるA12 bionicをさらに速くしたA13 bionicだ。何と上位モデルのiPhone 11 Proと同じものを搭載している。GPUも、iPhoneは全モデルで既に現行スマートフォンの中で最速だったが、さらにそれを上回る速度だ。このA13 bionicは、バッテリー動作時間を伸ばすことにも大きく貢献している。

FiLMiCは、プロ用iPhoneビデオツール「FiLMiC Pro」の次期バージョンでA13 bionicの性能をフル活用する。このアプリを使うとiPhone 11が搭載する3つのカメラ(背面の広角と超広角、正面のカメラ)の映像を、iPhone 11 Proではこれに望遠を加えた4つのカメラ映像を同時に表示し、そのうち2つまでを選んで4K 60fpsで記録できる。YouTuberなどにも最適だろう

 圧倒的なコストパフォーマンスのiPhone 11だが、iPhoneで本格的に写真撮影を楽しみたい人には、やはりiPhone 11 ProやiPhone 11 Pro Maxをお勧めしたい。

 なぜなら、これらのProシリーズは、単に望遠レンズが加わっただけではなく、例えばiPhoneを三脚などで固定した際にはそれを察知して暗所撮影で最大30秒までシャッターを開放するなど、少しでもきれいな写真を撮るための機能がたくさん用意されているからだ。

 4K 60fpsの動画も圧倒的に美しく、新たにビデオのフレーミングに音声をマッチさせるオーディオズームなる機能も加わっている。

 ちなみに、望遠レンズは従来のものよりも40%多くの光をとらえ、TrueToneフラッシュは36%明るくなっている。こうして撮影した、繊細で美しい写真や動画を映し出すディスプレイも大幅に進化している。

 明るく太陽光下でも見やすいSuper Retina XDRディスプレイだ。日光下では最大800ニトの明るさだが、HDR撮影した写真やビデオでは最大1200ニトの明るさを表現することもできる。

 バッテリーの寿命が大幅に伸びていることは既に触れたが、それに加えて充電を早くすべく、本体にはUSB-C→Lightningの充電ケーブルと、iPad Proと同じ充電器が付属している。

Apple iPhone 11 新型iPhoneにはiPad Proと同じ充電器が付属する

 冒頭でも書いた通り、このiPhone 11 Proのすごさは言葉で表せる特徴よりも、その特徴をどの品質で形にしているかが大事なポイントなので、ぜひともAppleの公式ホームページで、同製品で撮った写真や動画を確かめて見てほしい。

 Appleは、2時間の発表会ではiPhone 11やiPhone 11 Proのほとんどの魅力が紹介しきれていないのだ。

 冒頭で紹介したiPhone 11やiPhone 11 Proの特徴を紹介するスライドには、一切の説明なくU1チップという語が書かれている。

 これも今回の新製品がいかに奥深いかを示す1つとなっている。

 このチップは、ウルトラワイドバンドという技術を実現するもので、物が室内のどの辺りにあるかや、ユーザーがどちらの方向を向いているかなどを、かなり正確に把握することができるという。

 例えば目の前に4〜5人のiPhone 11ユーザーがいたとしよう。そのうちの1人の方を向いて、ファイルをAirDropをしようとすると、正面にいる人が真っ先に表示されるのだという(この機能はiPhone 11発売直後ではなく、しばらくしてから行われるiOSのアップデートで実現するとのこと)。

 製品発表会では、今後のiOSのアップデートでDeep Fusionという撮影機能が搭載予定であることを予告した。シャッターボタンを押すと露光時間の異なる写真9枚を撮影し、それらをAI(機械学習)で合成することにより、これまでに見たことのない品質の写真を生み出す技術だ。

 このように新iPhoneは、9月20日に販売が開始しても、その時点で分かる製品の魅力は氷山の一角だ。これからOSアップデートを重ねることで、さらに大きな魅力を発揮する製品になっている。

Apple iPhone 11 スペシャルイベントが開催された「Steve Jobs Theater」

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