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» 2019年09月18日 11時00分 公開

一部を除きミリ波対応:ドコモが「5Gプレサービス」対応端末を披露 スマホ3機種とルーター1機種

NTTドコモが、9月20日から開始する5Gプレサービス用のスマートフォンとルーターを披露した。一部を除き「Sub-6」「ミリ波」両方の通信に対応するが、あくまでもプレサービス用という位置付けで市販される予定はない。【追記】

[井上翔,ITmedia]

 NTTドコモは9月18日、9月20日にスタートする「5Gプレサービス」において利用する端末を発表した。内訳はスマートフォン3機種とルーター1機種で、プレサービス会場(後述)におけるサービス体験で使われる。

【追記:11時25分】5Gエリアの展開予定を追記しました

プレサービス用端末の概要

 今回プレサービス用に使われる端末は、全てQualcommのプロセッサ「Snapdragon 855」に同社製の「Snapdragon X50 5G modem」を組み合わせた構成で、スマホ1機種を除いて「Sub-6」(6GHz未満の電波)とミリ波(mmWave:30GHz前後の電波)の両方で5G通信できるようになっている。

 あくまでも、全て5Gプレサービス用という位置づけで、市販される予定はない。

 5G通信時の理論上の最高通信速度は以下の通り。

  • ミリ波対応エリア:下り2.8Gbps(350MB/秒)/上り202Mbps(25.25MB/秒)
  • ミリ波非対応エリア:下り2.4Gbps(300MB/秒)/上り107Mbps(13.375MB/秒)

ソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン(ミリ波対応)

 ソニーモバイルコミュニケーションズ製のプレサービス用スマホは、一見すると現行の「Xperia 1」を少し縦長にしたようなイメージ。見た目は、ソフトバンクの5Gプレサービスで使われた端末とほぼ同じだ。

 アウトカメラはデュアル構成で、背面は光沢仕上げで、ソニーロゴ、ドコモロゴとXperiaロゴが見受けられる。

ソニーモバイルコミュニケーションズ製端末 ソニーモバイルコミュニケーションズ製の5Gプレサービス用スマートフォン(正面)。左下に「5G mmWave」の表記が見受けられる
ソニーモバイルコミュニケーションズ製端末 ソニーモバイルコミュニケーションズ製の5Gプレサービス用スマートフォン(背面)。ソニーロゴ、ドコモロゴとXperiaロゴが見受けられる
左側面 左側面には特に何もない
右側面 右側面にはカメラキー、電源キー、ボリュームキーとSIMカードスロットがある
下面 下面にはマイク、USB Type-C端子とスピーカーがある。イヤフォンマイク端子は備えない
5Gピクト 5Gエリア内でのアンテナピクト(イメージ)

サムスン電子製スマートフォン(ミリ波対応)

 サムスン電子製のプレサービス用スマホは、韓国や欧米で発売済みの「Galaxy S10 5G」をベースとしたもの。背面にはGalaxyロゴとドコモロゴが見受けられる。

サムスン電子製端末 サムスン電子製の5Gプレサービス用スマートフォン(正面)。ユーザーインタフェース(UI)の見た目は、直近のGalaxyシリーズと変わりない
サムスン電子製端末 サムスン電子製の5Gプレサービス用スマートフォン(背面)。ドコモロゴとGalaxyロゴが見受けられる
5Gピクト 5Gエリア内でのアンテナピクト(イメージ)。ドコモ向けGalaxy特有の「VoLTE」アイコンの存在も確認できる

LG Electronics製スマートフォン(ミリ波非対応)

 LG Electronics製のプレサービス用スマホは、本体に画面付きカバーを取り付けて2画面構成にできることが特徴。ベースモデルへの言及はないが、仕様から「LG V50 ThinQ」がベースになっているものと思われる。

 アウトカメラはトリプル構成で、背面には指紋センサーも見受けられる。今回のプレサービス用端末の中で、この機種のみミリ波通信に対応しない(Sub-6のみ対応)。

LG Electronics製端末 LG Electronics製の5Gプレサービス用スマートフォン(正面:画面付きケース装着時)。ケースにはNTTドコモロゴが見受けられる
LG Electronics製端末 画面付きケースを開けると、2つの画面が現れる。左側がケースの持つ画面で、右側が本体画面となる
LG Electronics製端末 LG Electronics製の5Gプレサービス用スマートフォン(背面:画面付きケース装着時)。ケースにはLG Electronicsの社名が入っている
右側面 右側面(画面付きケース装着時)。電源キーが見える
下面 下面(画面付きケース装着時)。イヤフォンマイク端子とUSB Type-C端子が見える
新体感観光 ドコモがパートナー企業と協業して実証実験を進めている「新体感観光」でも、この端末を活用する。写真は、JR九州(九州旅客鉄道)との協業における活用イメージ

シャープ製ルーター(ミリ波対応)

 シャープ製のプレサービス用のルーターは、据え置き利用を前提としており、外部から電源供給を受けて動作する。

 接続はWi-Fi(無線LAN)とEthernet(有線LAN)の両方に対応している。

ルーター シャープ製の5Gプレサービス用ルーター
ルーター 背面にはSIMカードスロット、電源端子とEthernet端子を備える

プレサービスを体験できる場所

 5Gプレサービスは「ラグビーワールドカップ2019」の会場となる8つのスタジアム、同大会のライブビューイングイベントを開催するベルサール汐留(東京都港区)の他、以下のドコモショップやショールームでも体験できる。

  • ドコモショップ丸の内店(東京都千代田区)
  • d garden五反田店(東京都品川区)
  • ドコモスマートフォンラウンジ名古屋(名古屋市中区)
  • ドコモショップグランフロント大阪店(大阪市北区)

 上記の店舗では、9月20日に「5G体験コーナー」が設置され、準備ができ次第、先述の5Gプレサービス用端末を使ったサービスを体験できるようになる。この体験コーナーでは、XRデバイス「Magic Leap One」も試せるという。詳細は、9月20日以降に特設サイトで案内される予定だ。

商用サービスに向けた5Gエリア展開

 ドコモでは商用サービス開始時までに以下のスポットを5Gエリアとする予定だ(プレサービスエリアも含む)。

  • ドコモショップ(先述の4店舗)
  • ドコモ5Gオープンラボ(5G検証用施設:既設4箇所+新設7箇所)
  • スタジアムや球場(札幌ドーム、東京スタジアム、横浜国際総合競技場、小笠山総合運動公園エコパスタジアム、豊田スタジアム、東大阪市花園ラグビー場、阪神甲子園球場、神戸市御崎公園球技場、大分スポーツ公園総合競技場、MAZDA Zoom−Zoom スタジアム広島、福岡 ヤフオク!ドーム)
  • 鉄道の駅(札幌駅、仙台駅、金沢駅、大阪駅、京都駅、高松駅)
  • 空港(東京国際空港、成田国際空港、関西国際空港)

 2020年6月末には、全ての都道府県に5G基地局を展開する見通しだ。

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