折りたたみスマホとは異なる手法で2画面化も LGの新スマホ「V50 ThinQ」「G8 ThinQ」を試すMWC19 Barcelona(1/2 ページ)

» 2019年02月26日 12時48分 公開
[村元正剛ITmedia]

 LGエレクトロニクスが、スペイン・バルセロナで開催中の「MWC19 Barcelona」に合わせ、5Gに対応する最新フラグシップモデル「LG V50 ThinQ」と、静脈認証機能を備えたハイエンドモデル「LG G8 ThinQ」を発表した。

LG初の5Gスマホ「LG V50 ThinQ」は、まずSprintから発売

 LG V50 ThinQは、6.4型QHD+(1400×3120ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載するハイエンドモデルだ。プロセッサにQualcommのSnapdragon 855を搭載し、5Gモデムも備える。LGにとって初の5Gスマホとなり、まず米国のSprint向けに供給される。その後、LG端末を取り扱う通信事業者でも5Gのローンチ以降に発売される予定とのこと。

 LG V50 ThinQ、LG G8 ThinQともに具体的な発売時期や価格は発表されなかった。LGの担当者に確認したところ、日本での発売は未定だ。

LG LG V50 ThinQのプレゼンテーションを行った、LG Electronics USAのFrank Lee氏
LG SprintのCEO、Michel Combes氏も登場し、製品に自信を示した
LG QualcommのJim Tran氏(右)も登場し、5G活用についてのトークセッションも行った
LG Sprint以外のキャリアからも発売されるが、日本のキャリアの名前は見当たらなかった

 続いて、5Gの高品質を活用する新しい機能として「LG Dual Screen」が発表された。LG V50 ThinQと同サイズの6.4型ディスプレイを搭載するケースにLG V50 ThinQをセットすることで、2画面スマホとして使える趣向だ。

LG LG Dual Screenの用途として、ゲームプレイ時に1画面をコントローラーとして使える
LG 2つのアプリを同時に起動して、連携させて使うこともできる

 高音質のデュアルスピーカーを内蔵し、4000mAhに大容量バッテリーを搭載するなど、フラグシップにふさわしい仕様を備えている。

LG ステレオスピーカーを内蔵し、イヤフォンを使わなくても映画やゲームを迫力のある音で楽しめる
LG DTS:X対応のステレオヘッドフォンなどを使えば、より臨場感のあるサラウンドを楽しめる
LG バッテリー容量は4000mAhで、ワイヤレス充電のスピードも向上
LG 前モデル「LG V40 ThinQ」に搭載された放熱システムも進化させた

マジックのように操作できる「LG G8 ThinQ」

 LG G8 ThinQは、Vシリーズとは別の、もう一つのフラグシップといえるGシリーズの最新モデル。最大の特徴としてアピールされたのが「Z Camera」だ。インカメラにToFセンサーと赤外線イルミネーターを搭載し、3Dでの顔認証が可能。さらに、静脈を認証する機能も備え、ユーザーの手を認識し、スマホの画面に触れずにロックの解除やスクリーンショットなどができる、ハンズフリー操作も実現している。

LG 6.1型のQHD+(1440×3120ピクセル)ディスプレイを搭載するLG G8 ThinQ。5Gには対応しないが、LG V50 ThinQと同じくSnapdragon 855を搭載するハイエンドモデルだ
LG LG Electronics EuropeのDavid Montanya氏がプレゼンテーションを行った
LG インカメラは800万画素の標準カメラとZ Cameraで構成
LG Z Cameraは、カメラから15〜20センチ離れたところで認識
LG 手をかざすだけでロックの解除や音楽の再生、ボリューム調節、スクリーンショットなどの操作が可能
LG ToFセンサーによって、リアルな3Dデータも作成できる
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