プレスカンファレンスの後、ハンズオン会場で実機に触れることができた。
LG V50 ThinQは5Gをサポートする次世代モデルだが、横幅は76.1mmで厚さは8.3mに抑えられている。183gとやや重さはあるが、現行のハイエンドモデルと同等で、扱いやすいサイズ感といえそうだ。
カメラは前面に800万画素(標準)と500万画素(広角)のデュアルカメラを搭載し、背面には1200万画素(標準)、1600万画素(広角)、1200万画素(望遠)のトリプルカメラを搭載。撮りたい構図に合わせて、レンズを切り替えられる趣向。前モデルから継承された仕様だが、シンプルで使いやすい印象だ。
AIによるシーン認識にも対応する。開発途中のモデルながら、認識スピードが速く、かなり正確だと感じられた。
LG Dual Screenは、写真では、パカッと開いたケースに2台のスマホをセットしているように見えるかもしれないが、開いて右側(縦向きでは下側)のディスプレイは固定されている。そこにはチップやアンテナなどは搭載されておらず、厚さはLG V50 ThinQ本体の半分程度という印象。
Samsung ElectronicsとHuaweiは、折りたたみ型のディスプレイを搭載することで大画面化を実現する新モデルを発表したが、LGは別のアプローチでの大画面化を提案した印象だ。画面が2つになることで、動画を見ながらSNSをチェックするといったマルチタスク操作はしやすくなるだろう。また、5Gの快適な通信環境でゲームを楽しむにも適している印象を受けた。
LG G8 ThinQは、ハイスペックのわりにはコンパクトで軽い印象。横幅が71.8mm、厚さが8.4mmで、重さは167gに抑えられている。片手での操作がしやすく、幅広いユーザー層をターゲットにしているようだ。カラバリはブラック、レッド、ブルーの3色が展示されていた。
注目のZ Cameraを用いたジェスチャー操作は、まず本体から15〜20センチほど離れたところで手のひらをかざして、手を認識させる。認識したら、空中で手を動かして操作できるが、初めて見ると、まるでマジックで画面を変化させているように見えるはずだ。筆者も試してみたが、コツをつかむまでに少々手間取った。いっそ、画面をタッチして操作したくなったのが本音。この機能が役立つ場面は限定的だと思う。
とはいえ、Z Cameraによって顔認証の精度が向上し、手の静脈で認証するという新しいセキュリティ機能も追加される。幅広い人に使いやすそうなサイズ感で、スペック的にパフォーマンスにも不安はない。価格設定によっては、日本でも支持されそうなモデルだと思えた。
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