LG、5Gサポートでデュアル画面にもなる「LG V50 ThinQ 5G」と静脈認証搭載の「LG G8 ThinQ」MWC19 Barcelona

» 2019年02月25日 10時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 韓国LG Electronicsは2月24日(現地時間)、スペインのバルセロナで25日から開催される「MWC19 Barcelona」に合わせて開催したイベントで、次期フラグシップ端末「LG V50 ThinQ 5G」(以下「V50」)および「LG G8 ThinQ」(以下「G8」)を発表した。いずれも価格はまだ公表されておらず、V50は年内に米国で、G8は向こう数カ月中に複数の地域で発売するとしている。

 lg 1 デュアル画面状態の「LG V50 ThinQ 5G」(左)と「LG G8 ThinQ」

 2モデルに共通するのは、プロセッサ(米QualcommのSnapdragon 855)、メモリとストレージ(6GB/128GB/microSDスロット付き)、無線充電(Qi)対応という点。USB Type-Cと35mmのオーディオポートも備える。アウトカメラも同じで、1200万画素のメイン、1200万画素の望遠、1600万画素の広角の3台。5GをサポートするのはV50のみだ。

LG初の5G端末「LG V50 ThinQ 5G」は折りたたまずに画面を追加する

 V50は昨年10月発表の「LG V40 ThinQ」の後継モデル。名称に「5G」とあるように、5Gに対応するのが特徴の1つだ。

 もう1つの大きな特徴は、オプションで追加できるセカンドディスプレイ。競合のSamsungHuaweiが折りたたみ式スマートフォンを発表する中、LGは必要に応じて2つ目のディスプレイを追加するという方法を選んだ。

 他社の折りたたみ式のように1つの大画面として使うこともできるが、横置きにしてPCのように下の画面をキーボードやゲームコントローラのように使ったり、1つの画面で映画を見ながらもう1つの画面でその映画の情報を表示したり、という使い方を想定している。

 lg 3 2画面の利用例

 正面のデザインはV40とあまり変わらず(切り欠き付き)、ディスプレイは6.4型(3140×1440ピクセル)の有機EL。HDR10コンテンツをサポートするようになった。アウトカメラの配置が少し変わった。インカメラは800万画素と500万画素(広角)の2台。

 lg 4 背面のデザイン

 バッテリーは4000mAhと大容量。サイズは159.2×76.1×8.3mmで重さは183g。色は「Astro Black」のみだ。

 セカンドディスプレイは本体の背面にある3つのPogo Pinで接続する。こちらは6.2型(2160×1080ピクセル)の有機EL。こちらの色は「New Aurora Black」となっており、本体と少し違うようだ。重さは131g。

静脈認証や画面スピーカーが特徴の「LG G8 ThinQ」

 G8は昨年5月発表の「LG G7 ThinQ」の後継モデル。ディスプレイサイズは先代と同じ6.1型(1440×3120ピクセル)だが、Gシリーズとしては初めて有機ELを採用した。本体サイズは少し大きい151.9×71.8×8.4mm、重さは167g。

 この有機ELスピーカーをLGは「Crystal Sound OLED」と呼んでおり、ディスプレイ全体がスピーカーになっている。

 LG 7

 800万画素のインカメラの隣にToF(Time Of Flight)採用の「Z Camera」が配置されており、また「Hand ID」と呼ばれる3Dセンサーを搭載することで、手のひらの静脈による認証を実現した(顔認識と背面センサーでの指紋認証もサポートする)。

 lg 5 静脈認証

 Z Cameraはまた、ディスプレイに触れずに画面に向かって手を振るなどのジェスチャーで電話に出たり、アラームをスヌーズしたりする操作を可能にした。

 lg 6 画面に触れずに操作できる

 バッテリーは3500mAh、色はCarmine Red、New Aurora Black、New Moroccan Blueの3色だ。

 lg 8 色は3色

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