韓国LG Electronicsは5月2日(米国時間)、ニューヨークで開催したイベントで、次期フラグシップ端末「LG G7 ThinQ」を発表した。昨年2月発表の「LG G6」の後継モデルに当たる。発売日や地域、価格はまだ公表されていない。
まず目が行くのはディスプレイ上部の“切り欠き”だろう。ディスプレイは6.1型の「QHD+」(1440×3120ピクセル)の液晶で、底辺のベゼルをLG G6より50%スリムにしたことで画面比19.5:9のFullVisionを実現した。5.7型のG6より高さは4.3mm増えたが、幅は同じ71.9mmだ。
有機ELではないが、独自の新たなLCD技術により、最高輝度1000nitで太陽光下でも見やすいという。
切り欠きの両サイドにステータスバー(LGは“セカンドスクリーン”と呼ぶ)があり、この部分の背景を設定アプリでカスタマイズすることで、切り欠きを見えなくすることもできる。
左側面のボリュームボタンの下に「Googleアシスタント」専用ボタンがあるのも特徴だ。このボタンを押すとGoogleアシスタントが起動し、長押しすると押している間音声命令を入力できる。
モデル名にある「ThinQ」は2月に発表した「LG V30S ThinQ」にも搭載する独自のAI技術だ。
ThinQのAI技術で、アウトカメラ(1600万画素×2)およびインカメラ(800万画素×1)で“ポートレートモード”撮影が可能。ディープラーニング採用の画像認識技術「AI CAM」のモードがV30S ThinQの8点から19点に増えた。暗い環境での撮影をサポートする「Super Bright Camera」は4倍明るくなった。
現在Android端末としては米Google純正の「Pixel」シリーズでしか使えない画像認識機能「Google Lens」も使える。
充電ポートはType-Cだが、オーディオ技術「32bit Hi-Fi Quad DAC」でのイヤホンの出力設定の最適化に必要なため、3.5mmイヤフォンジャックがある。
| 機種名 | LG G7 ThinQ |
|---|---|
| メーカー | LG Electronics |
| OS | Android 8.0 Oreo |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 845 |
| メインメモリ | 4GB/6GB |
| ストレージ | 64GB/128GB |
| 外部メモリ | microSDXC(最大2TB) |
| ディスプレイ | 約6.1型フルHD 液晶 |
| 解像度 | 1440×3120ピクセル |
| バッテリー容量 | 3000mAh |
| アウトカメラ | 1600万画素×2 |
| インカメラ | 800万画素×1 |
| ボディーカラー | New Platinum Gray、New Aurora Black、New Moroccan Blue、Raspberry Rose |
| サイズ | 約71.9(幅)×153.2(高さ)×7.9(奥行き)mm |
| 重量 | 約162g |
LG、AI強化の「LG V30S ThinQ」 見た目はV30と同じでメモリが6GBに
「ZenFone 5」の切り欠きは「iPhone X」より小さい 実機を写真でチェック
画面の切り欠きは「意外と気にならない」 シャープがAQUOS R compactに施した工夫
Daydream対応の「V30+ L-01K」、1月25日発売 価格は9万円台
「LG G6」が正式発表 角丸ディスプレイやデュアルカメラを搭載して防水・防塵も対応Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.