三井住友カードは9月25日から、同社が発行するクレジットカードを「Google Pay」の非接触決済機能に対応させた。これにより、Google Payアプリを介してNTTドコモの非接触決済「iD」を利用できるようになる。追加の年会費などはかからない。
利用条件
三井住友カードのクレジットカードでGoogle PayのiDを利用するには、ひも付けたいカードをGoogle Payの支払い方法として登録する必要がある。個人名義でVisa・Mastercardブランドが付帯するカードであれば原則として対応しているが、一部の提携カードやバーチャルカード(※1)、プリペイドカードには対応しない。
※1 実物のカードを発行しない、オンライン取引専用のカード
記事掲載時現在、三井住友カードのWebサイトに掲載されているクレジットカードのうち307種類がGoogle Payを介したiD利用に対応している
その他、Google PayのiDを利用するには以下のものが必要となる。iDアプリは不要だ。
- おサイフケータイ対応のAndroidスマートフォン(Android 5.0以降)
- バージョン2.89以降の「Google Pay」アプリ
- バージョン6.1.5以降の「おサイフケータイ」アプリ
利用手順
カードを新規登録する場合
Google Payにカードを新規登録する際にiDを使えるようにする場合は、以下の手順を踏む。
- Google Payアプリのトップ画面から「支払い」タブをタップ
- 「+ お支払い方法」をタップ
- 「クレジット/デビット/プリペイド」をタップ
- カードをカメラでスキャン、またはカード情報を手動で入力して「保存」をタップ
- iDに関する案内が出たら「続行」をタップ
- 規約(Google Payモバイルペイメント特約)を読んだら「同意」をタップ
- SMS(ショートメッセージ)または電話で本人確認を実施
- 登録完了画面が出るのを待つ
登録済みカードでiDを登録する場合
- Google Payアプリのトップ画面から「支払い」タブをタップ
- 登録済みのiD対応カードを選択
- 「非接触決済用に設定する」をタップ
- iDに関する案内が出たら「続行」をタップ
- セキュリティコードを入力して「保存」をタップ
- 規約(Google Payモバイルペイメント特約)を読んだら「同意」をタップ
- SMS(ショートメッセージ)または電話で本人確認を実施
- 登録完了画面が出るのを待つ

すでにGoogle Payに登録済みの三井住友カードのクレジットカードでiDをセットアップする場合、「非接触決済用に設定する」をタップする(写真=左)。対応しているカードであれば、iDに関する案内が出る(写真=右)

特約に同意すると(写真=左)、本人確認に入る(写真=右)
セットアップ後、当該カードをiDにおけるメインカードにしたい場合は、Google Payのカード情報の画面を表示して「iDのメインカード」のスイッチをオンにするか、iDアプリや「おサイフケータイ」アプリ(※3)から設定できる。
※3 バージョン7.0.2以降のアプリが必要

三井住友カードが発行したカードを非接触決済設定すると、Google Payで表示されるカード券面のイメージがそのカードに即したものに変更される
ただし、iDアプリ(写真)やおサイフケータイアプリからGoogle Payで設定したiDを確認すると、券面イメージが全て「Google Pay」のものになってしまう
10月1日からはキャンペーンも
クレジットカードがGoogle Payの非接触決済に対応したことを記念して、三井住友カードでは10月1日から2020年2月29日まで、「もれなく 2,000 円分のご利用代金のお支払いがタダ!』」キャンペーンを開催する。期間中にGoogle Payを新規設定した上で、iD加盟店で決済すると、もれなく利用代金から2000円を割り引く。キャンペーンは事前エントリーが必要となる。
また、三井住友カードの「スタンダードカード」(一部を除く非提携カード)については、特定の加盟店でポイントが最大5倍付与される特典を始めとする特典がGoogle Payで設定したiDにも適用される。
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