では望遠カメラを堪能しよう。とあるアパートの階段の下で丸くなって寝ている猫を発見した。猫を起こさないように「5x」の望遠でそっと狙う。
えらいのは、猫の顔が見えていなくても、こんな風に丸くなっていてもちゃんと「猫」と認識したこと。これはよい。
さらに、倍の10倍ズームをかけてみた。
日陰だったが毛の色も合っていてしっかり出ているのがいい。見事なチャトラだ。ただ望遠カメラはF3.4とちょっと暗いので、ISO感度が上がりやすい、またシャッタースピードが落ちやすいので、晴天下以外では手ブレに注意すること。
ではもう1つ、猫の5xズームもの。保護猫カフェにて寝ている猫をアップで撮ろうと思って5xにして撮影。
だがこのときは広角カメラのデジタル5倍ズーム(ハイブリッドズームといった方がよい?)になった。拡大して見ると、毛のディテールが出ていない。なぜなら、5xで撮っても、望遠カメラは使われず、広角カメラのデジタル5xズームで撮影されたからだ。
理由はシンプル。望遠カメラは撮影最短距離が長い、つまりあまり近いとピントが合わないのである。そこで、近距離のものを撮るときは、広角カメラを使うのだ。
P30 Proに限った話ではないのだけど、近くのモノをアップで撮りたい、と思ったときは要注意。まあ、拡大して見ない限り気にならないし、被写体によってはまったく分からないので、普段は気にしなくていいんだけど。
さらに望遠の話。1xの次が5xになっちゃうのは飛びすぎ、普通の人はそこまで望遠は使わないし、と思いつつ、上空で飛行機の音がすると「お、出番だぞ」というわけでP30 Proを向けちゃうのがサガってものである。
P30 Proには普通のスマートフォンでは撮れないものも撮れちゃう楽しさがるのだ。ただ、とっさだとけっこうピントが合うまで待てないことや、被写体をちゃんと捉えるのに時間がかかることもあって、いくつかは失敗したのだけど。
さらに、望遠ネタでもう1つ。一度試してみたかったのだ、これを。月の撮影である。
夜空の月に向けてカメラを構えたら、ちゃんと「月認識」した! 実は晴れた夜の月ってかなり明るいので、セッティングさえちゃんとすれば撮るのは難しくない。でもスマートフォンだと設定に手間がかかる。そこで「月認識」が生きてくるわけだ。
で、50xのズームにまですると、ここまででかくなる。
ただ、満月じゃないこともあってか、大気がそこまで澄んでいなかったせいか、なかなかピントが来なかったのだけど、このくらい撮れたら楽しいのである。
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