1億800万画素カメラはどう? Xiaomiの日本参入第1弾スマホ「Mi Note 10」を試す(2/3 ページ)

» 2019年12月11日 16時42分 公開
[島徹ITmedia]

1億800万画素は晴天で有効、普段は2700万画素で撮りたい

 次に、1億800万画素が特徴のカメラ機能について見ていこう。

Mi Note 10 左からマクロ200万画素、超広角2000万画素、標準1億800万画素、望遠2倍1200万画素、望遠5倍500万画素

 搭載している背面5つのカメラと、インカメラを整理したのが以下だ。

  • 望遠5倍 500万画素
  • 望遠2倍 1200万画素
  • 標準 1億800万画素
  • 超広角 2000万画素
  • マクロ 200万画素
  • インカメラ 3200万画素

 1億800万画素カメラのセンサーはXiaomiとサムスン電子が共同開発したもので、1/1.33型と大型なのも特徴だ。最近のハイエンドは超広角+標準+ズームに加えて、深度測定用のTOFセンサーという組み合わせが多いが、独立したマクロレンズや、2倍と5倍の望遠をそれぞれ別に搭載しているのは珍しい。

 撮影モードは標準でAIに対応し、各レンズを利用できる。108Mモード、夜景モード、ポートレート、プロモードなども並ぶ。

Mi Note 10 撮影画面。通常の撮影モードでは、AIの被写体認識が有効になる

 1億800万画素のカメラ性能はどうか。カメラに詳しくない人はその画素数に驚き、カメラに詳しい人だと1画素あたりのセンサーサイズが狭くレンズサイズにも制限があり、画質は微妙なのでは……と想像するだろう。実際に使ったところ、これは両方とも合っている。

 1億800万画素で撮影できる108Mモードに切り替えて撮影すると、AIの被写体認識は使えないが、日中屋外で撮ればスマホとは思えない高解像度の写真を撮れる。ギャラリーで写真を拡大しても解像感が損なわれないのは驚きだ。プロ向けの1億画素対応一眼カメラと比べると解像感は数段劣るが、スマホとしては驚くべき解像感の高い写真を撮影できる。

Mi Note 10 1億800万画素で撮影
Mi Note 10 マストの中央部を等倍に拡大したもの、網の一本一本まではっきり撮影できている

 ただ、天気が悪くやや曇った状態や室内だと、ノイズが出やすくなるか、1億800万画素の精細さゆえに手ブレが目立つようになる。結果、1億800万画素で保存するほどの解像感がなくなってしまう。場合によっては標準モードの2700万画素で撮影した方がキレイに撮れる。

Mi Note 10 暗い時間帯に1億800万画素で撮影
Mi Note 10 高感度だが、暗い場所では解像感がかなり落ちる

 理由としては、この1億800万画素センサーの特徴が、4つの画素を合成して高品質・高感度の情報を取り出せる点にある。つまり、2700万画素で撮影した方がこのセンサーの利点を引き出しやすいというわけだ。

 実際に撮影していても、標準撮影モードの方が屋外や屋内、夜間でもAI込みで気軽に撮影しやすく、安定して高画質に撮影できると感じられた。

 この他、各レンズの簡単な作例を以下に掲載する。

Mi Note 10 超広角カメラで撮影
Mi Note 10 標準撮影。2700万画素での記録ながらも、もとが1億800万画素センサーでの撮影なので、地面のタイルやビルの解像感が高い
Mi Note 10 望遠2倍。1200万画素だが、解像感は悪くない
Mi Note 10 望遠5倍。500万画素なので解像感が低く、やや暗い
Mi Note 10 マクロ撮影。かなり寄れるが、200万画素なので解像感はやや物足りない

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