次に、1億800万画素が特徴のカメラ機能について見ていこう。
搭載している背面5つのカメラと、インカメラを整理したのが以下だ。
1億800万画素カメラのセンサーはXiaomiとサムスン電子が共同開発したもので、1/1.33型と大型なのも特徴だ。最近のハイエンドは超広角+標準+ズームに加えて、深度測定用のTOFセンサーという組み合わせが多いが、独立したマクロレンズや、2倍と5倍の望遠をそれぞれ別に搭載しているのは珍しい。
撮影モードは標準でAIに対応し、各レンズを利用できる。108Mモード、夜景モード、ポートレート、プロモードなども並ぶ。
1億800万画素のカメラ性能はどうか。カメラに詳しくない人はその画素数に驚き、カメラに詳しい人だと1画素あたりのセンサーサイズが狭くレンズサイズにも制限があり、画質は微妙なのでは……と想像するだろう。実際に使ったところ、これは両方とも合っている。
1億800万画素で撮影できる108Mモードに切り替えて撮影すると、AIの被写体認識は使えないが、日中屋外で撮ればスマホとは思えない高解像度の写真を撮れる。ギャラリーで写真を拡大しても解像感が損なわれないのは驚きだ。プロ向けの1億画素対応一眼カメラと比べると解像感は数段劣るが、スマホとしては驚くべき解像感の高い写真を撮影できる。
ただ、天気が悪くやや曇った状態や室内だと、ノイズが出やすくなるか、1億800万画素の精細さゆえに手ブレが目立つようになる。結果、1億800万画素で保存するほどの解像感がなくなってしまう。場合によっては標準モードの2700万画素で撮影した方がキレイに撮れる。
理由としては、この1億800万画素センサーの特徴が、4つの画素を合成して高品質・高感度の情報を取り出せる点にある。つまり、2700万画素で撮影した方がこのセンサーの利点を引き出しやすいというわけだ。
実際に撮影していても、標準撮影モードの方が屋外や屋内、夜間でもAI込みで気軽に撮影しやすく、安定して高画質に撮影できると感じられた。
この他、各レンズの簡単な作例を以下に掲載する。
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