世界第4位のスマートフォンメーカーにして総合家電メーカー「Xiaomi」が日本参入を発表。第1弾モデルとして1億800万画素カメラが特徴の「Mi Note 10」を12月16日に発売する。価格は5万2800円(税別)。この記事では、短期間ながらも試用できたのでファーストインプレッションをお届けする。
Xiaomiはお膝元の中国で特に高いシェアを誇る。日本ではHuaweiやOPPOが既に参入しているが、この年末からはXiaomiも日本での競争に加わる。同社は海外でQualcomm製の最新プロセッサ搭載モデルを安価に販売していることもあり、IoT家電の開発、日本でも一部代理店からモバイルバッテリーが販売されていることから、日本でもその名を知る人は多いだろう。
Mi Note 10の特徴は、Xiaomiとサムスン電子が共同開発した1億800万画素カメラや、5倍望遠を含む6つのカメラを搭載している点だ。一方で、プロセッサはQualcomm製の最新ミドルクラスのSnapdragon 730Gを搭載。
まずはデザインや基本スペックから見ていこう。ディスプレイには6.47型で縦長の有機ELを搭載。解像度はフルHD+(1080×2340ピクセル)で滴型のノッチが付いており、両側面は曲面になっている。
実際に手にしたところ、画面が曲面していることもあって横幅が74.2mmと、極端に太くはなく、成人男性ぐらいの手なら片手持ちの親指だけで操作できそうだ。ただ、容量5260mAhバッテリーを搭載していることもあり、重量が208gとやや重たい。この影響で、本体をしっかり持つと、側面の曲面ディスプレイに手のひらが当たって誤操作しやすいように感じられた。できれば本体カバーを装着して使いたい。
生体認証は、ディスプレイ内蔵の指紋認証センサーを搭載している。顔認証も利用可能だ。
本体底面にはUSB Type-C端子とヘッドフォン端子、モノラルスピーカーを搭載している。3.5mmイヤフォンジャックの搭載はうれしいが、このクラスの製品でモノラルスピーカーなのはやや残念なところだ。
搭載するプロセッサは、先述の通り、ミドルクラス向けの中でもゲーム性能をやや重視したSnapdragon 730G。メインメモリは6GBだ。Antutu Benchmarkのベンチマーク結果は、国内のミドルクラス上位のSnapdragon 710を全体的に上回っているが、最新ハイエンド機には及ばない。3D MarkもSnapdragon 710を上回り、Snapdragon 820に近い数値を出した。
内蔵ストレージはUSF2.1搭載128GBで、シーケンシャルリード(データの連続読み込み)が400MB/s前後、シーケンシャルライト(データの連続書き込み)が200MB/s前後だ。なお、microSDスロットは搭載していない。
実際の動作だと、アプリはCPUもストレージもある程度高速なのでサクサクと快適に動く。「PUBG MOBILE」など3Dグラフィック性能を求められるゲームも快適に楽しめる。ただ、「アイドルマスターシンデレラガールズ・スターライトステージ」などの最高画質といった、ハイエンドプロセッサを前提とした状況での動作については、ややコマ落ちなどが見られた。通常画質で遊ぶ分には何ら問題ない。
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