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» 2020年01月09日 14時12分 公開

CES 2020:TCLの5Gスマートフォンと折りたたみ端末はどんな感じ? 現地レポート

中国TCLが、CES 2020で「TCL 10」シリーズのスマートフォンを発表した。TCL初の5Gスマホもそろえており、詳細はMWC Barcelonaで発表する見込み。開発中の折りたたみ端末も披露した。

[村元正剛,ITmedia]
TCL TCLがスマートフォン新機種を発表

 中国の大手家電メーカー・TCLが、米ラスベガスにて開催中のCES 2020にて、自らの社名をブランドとする「TCL 10」シリーズを発表した。まず、第2四半期に「TCL 10 Pro」と「TCL 10 L」の2モデルを発売し、さらに発売時期は明言しなかったが、TCL初の5G対応モデル「TCL 10 5G」を発売することも発表した。ただし、3モデルの詳細な仕様は公表されず、2月に開催されるMWC Barcelonaで明らかにすると予告した。さらに、開発中のフォルダブル端末のイメージも公開した。

 TCLは、日本ではなじみが薄いが、テレビ市場では2018年の出荷台数シェアが世界第2位になるなど、成長が著しいメーカーだ。スマホでは、BlackBerryとのライセンス契約により、同ブランドの端末を展開。“フランス発” をうたうalcatel(アルカテル)ブランドのスマホも手掛け、日本でもリリースされた。2019年には、自社ブランドの「TCL PLEX」を発表し、年の瀬が迫った12月28日に日本でも発売された。

 しかし、発売中のTCL PLEXは一部の国のみでの展開で、今回発表された「TCL 10」シリーズが、本格的にグローバルで展開する最初の商品となる。CESで開催されたプレスカンファレンスでは、スマホは「TCLのポートフォリオにおける新しいカテゴリー」として紹介され、北米市場だけでなく、世界でTCLブランドを構築していく上で重要なデバイスであることがアピールされた。

TCL プレスカンファレンスは、テレビ市場での実績報告から始まり、AIとIoTを組み合わせたTCLのスマート家電構想が語られた
TCL スマート家電を効率よく利用するためのスマホアプリも提供
TCL このような流れから、まず2020年の第2四半期に発売する「TCL 10 Pro」と「TCL 10 L」を発表した

 TCL 10シリーズは製品画像が公開されて、いずれも500ドル(約5万5000円)以下で発売することが発表された。5Gモデルを500ドルで出せる理由について、「Snapdragon 7シリーズ(700番台)を採用すること」を明かしていたが、他の2モデルに搭載されるプロセッサについての言及はなかった。しかし、3モデルの詳細な仕様は公表されず、2月に開催される「MWC Barcelona」での発表を待つ必要がある。

TCL どのモデルも、TCLがテレビで培った高画質化技術「NXTVISION」を採用したディスプレイを搭載
TCL TCLのブースに展示されていた「NXTVISION」の効果
TCL TCL 10 Proのメインカメラは6400万画素で、マクロレンズも搭載
TCL TCL 10 Lのメインカメラは4800万画素で、同じようにマクロレンズも搭載
TCL 最後にTCL初の5Gモデルを発売することを発表した
TCL 全てのモデルが500ドル以下で発売することが告げられると、会場から歓声が上がった

 発表会後には、開発中のモデルを撮影することができた。ただし、実際に手に取って使用感を試せるハンズオンではなく、原則として説明員が手にしている状態での撮影だった。

TCL TCL 10 5Gは2色が用意される予定

 3モデルともほぼ同じサイズ感で、TCL 10 LとTCL 10 5Gは基本的なデザインも共通している。背面に4眼カメラと指紋センサーを搭載し、正面にはディスプレイの左上にピンホール型のインカメラを搭載している。背面パネルの加工は2モデルぞれぞれで異なり、5Gモデルの方が光沢が強く、高級感が感じられた。説明員によると、TCL 10 Lの「L」はLiteの意。3モデルの中では、TCL 10 Lが最下位モデルで、TCL 10 5GはTCL 10 Lをベースにした5Gモデルと推測される。

TCL 左からTCL 10 L、TCL 10 Pro、TCL 10 5G。サイズはほぼ同じ
TCL TCL 10 5Gの正面。インカメラは左上のピンホールに搭載
TCL TCL 10 5Gの背面。メインカメラはTCL 10 Proと同じ6400万画素だが、TCL 10 Lと同じように指紋センサーを搭載している
TCL 左の白い端末がTCL 10 L。この機種のみカメラ部の出っ張りが目立った

 もう1台のTCL 10 Proが、ハードウェアのスペックでは最上位モデルとなるはずだ。他の2モデルに比べると、ディスプレイのベゼルが細く、エッジ部は曲面になっている。また、画面中央上にノッチがあり、そこにインカメラを搭載している。背面には指紋センサーは見当たらないが、インディスプレイの指紋認証やインカメラでの顔認証など、何かしらの生体認証は備えているはずだ。

TCL TCL 10 Proの背面。光沢を抑えたマット調で、カメラ部のみグロス仕上げになっている

 筆者は、開発中のモデルを近くで見て、短い時間ではあるが手に持つこともできた。恐らく6.5型前後の大画面を搭載していると思うが、縦長ボディーのため、持ちやすく、最近のAndroidスマホのトレンドを踏襲しているように思えた。TCL PLEXが発売されたこともあり、TCL 10シリーズが日本で発売される可能性も高いだろう。

 折り曲げられる有機ELディスプレイを搭載するスマホは、現在開発中とのことで、コンセプトモデルの画像が公開された。また、110型スクリーンを視聴している体験が得られるという、ウェアラブルディスプレイが開発中であることも発表された。

TCL 折りたためるスマホと、新しいウェアラブルディスプレイを開発中
TCL CES 2020のTCLのブースに、フォルダブルスマホのコンセプトモデルが展示されていたが、残念ながら画面は点灯していなかった
TCL フォルダブルのコンセプトモデルの背面
TCL 3つに折れるコンセプトモデルも展示されていた
TCL 腕に巻けるようなコンセプトモデルも参考出展

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