5Gが創出する新ビジネス
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» 2020年01月23日 22時10分 公開

DOCOMO Open House 2020:労働力不足対策やテレワークなど ドコモが提案する、5G時代の新しい働き方

「DOCOMO Open House 2020」では、5Gを活用した多彩な働き方を提案している。これから深刻になる労働力不足を補う技術や、場所を選ばず働ける新しいシステムが数多く見られる。点検作業を効率化するロボットや、スマートグラスに遠隔地から指示をするソリューション、3Dホログラムを共有して作業できるソリューションなどを紹介する。

[房野麻子,ITmedia]
DOCOMO Open House 2020 「DOCOMO Open House 2020」

 NTTドコモが1月23日〜24日に開催している「DOCOMO Open House 2020」では、5Gを活用した多彩な働き方を提案している。これから深刻になる労働力不足を補う技術や、場所を選ばず働ける新しいシステムが数多く見られる。

悪路も進めるロボットで点検業務を効率化

 人が行きにくい場所にある太陽光パネルなどを点検するためのロボットが、会場に作られた点検コースを走行する展示をしている。リコー、リコーITソリューションズ、ソフトコムと協業し、開発しているものだ。

DOCOMO Open House 2020 屋内外のインフラ設備を点検できるロボット。最上部にTHETA、その下に高精細一眼レフを搭載したPENTAXが取り付けられている

 ロボットは、雑草などで人が入りにくい悪路も進める作り。360度カメラのTHETAで周囲を把握し、高精細一眼レフを搭載したPENTAXによってズームして詳細を確認、サーモカメラによって異常温度を検知するなど、リコーのさまざまなカメラと画像処理技術を活用している。また、点検のための画像認識AI、遠隔操作や自立走行のための強化学習AIなども取り入れている。

 5Gの高速大容量、低遅延により、ロボットの遠隔制御の精度が上がり、ストリーミング映像が高精細化することで点検の信頼性が高まるという。

DOCOMO Open House 2020 アーム付きのロボットもある。遠隔操作でカメラを動かし、見にくい部分は別の角度から確認することも可能

スマートグラスに遠隔地からの指示をリアルタイム表示

 ARスマートグラス「AceReal One」を現場の作業員が装着すると、遠隔地から送られたマニュアルなどのファイルや指示をスマートグラスで確認できる他、AceReal端末から現場の映像をリアルタイムに伝送できるソリューション。サン電子が開発してる。

DOCOMO Open House 2020 AceReal Oneのグラスとコントローラー。製造業や建設業などをターゲットにした製品で防塵(じん)・防滴。グラスはヘルメットに装着できる

 建設業などでは、通常、2人1組で作業するが、このソリューションを利用することで作業の効率化が期待できる。5Gを活用することで大容量データを素早く送受信でき、動画コンテンツなどでより分かりやすい指示が可能になるという。また、支援者は複数拠点の作業者からリアルタイムの映像を同時に受信できるようになる。

DOCOMO Open House 2020 ドローンを見ながら操作できることも好評だという

デザイナー同士がVR空間で直接3Dデザイン

 ワコムは、3Dデザイン作業の効率化を実現するソリューションを展示している。

 別の場所にいるデザイナー同士が、VRゴーグルや3D描画装置を装着することで、同一のVR空間にアクセスし、互いの作業内容を確認しながら1つの3Dオブジェクトをデザインすることができる。

DOCOMO Open House 2020 VRゴーグルをかぶって、VR空間で別の場所にいるデザイナーたちと一緒に直接3Dデザインを行える

 製造業や映画産業などのデザイナーが利用することを想定しており、5Gを活用することで大容量の3Dデータをストレスなく扱え、リアルタイムに互いの作業を確認できる。また、作品には著作権情報が記録され、市場に流通後も残るという。ワコムの担当者は、5Gの高速大容量、低遅延とともに、ドコモのクラウドのセキュリティ性の高さも評価していた。

3Dホログラムを共有し、作業手順などを実物大で確認

 MRゴーグルやタブレットなどを使って、離れた場所にいる人と3Dホログラムを共有。遠隔地への作業支援や教育、研修などでの活用が期待されているソリューションを、MXモバイリング、DataMeshと協業して開発している。

DOCOMO Open House 2020 5Gを活用し、離れた場所でも大容量データのホログラムを共有、扱うことができる

 ホログラムは、3Dデザインの専門知識がなくても、既存のCADデータなどから簡単に作成できるという。会場でMRゴーグルを使ってホログラムを見てみたが、移動や拡大縮小も可能で、ジェットエンジンなどもMR空間に実物大で表示できる。3Dホログラムのアニメーションで作業手順を確認することも可能で、研修などで効果的に使えると感じた。

DOCOMO Open House 2020 既存のCADデータなどからホログラムを作成できる

生産ラインを自動搬送ロボットが動き回る

 オムロン、ノキアソリューションズとともに開発した自動搬送ロボットは、最適な搬送ルートを自ら考え、人や障害物を避けながら、工場内の決められた場所に荷物を搬送する。多品種少量生産のラインでも対応できるシステムだ。

DOCOMO Open House 2020 オムロンの自動搬送ロボット。互いにぶつからないように動いていた

 現在はWi-Fiで実証実験を行っているが、広い工場で100台単位のロボットを動かすには5Gの多端末接続が必要だという。

QRコード認証でどこでも自分の環境で働ける

 PCに表示されたQRコードをスマホで読み取り、パスワードの入力なしでPCにいつもの仕事環境を呼び出せるソリューションを紹介している。

DOCOMO Open House 2020 PCに表示されたQRコードをスマホで読み取り、生体認証でdアカウント認証を行う
DOCOMO Open House 2020 自分の仕事環境が呼び出された。SAML2.0に対応したサービスは、ID、パスワードを入力することなく利用できる

 専用のアプリケーションがPCに導入されていれば、会社やシェアオフィスなど、どんな場所にあるPCでも仕事環境を呼び出せるという。また、Office365やG Suiteなどは、SAML(Security Assertion Markup Language)を用いて連携することで、シングルサインオンを実現。ID、パスワードを入力することなくサービスを利用できる。

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