5G、1億画素カメラ、折りたたみ――2020年の中国スマホトレンドはこれだ山根康宏の中国携帯最新事情(2/3 ページ)

» 2020年02月06日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

カメラの高性能化で新しいサービスが生まれるか

 Xiaomiが2019年末に発表した「Mi CC9 Pro」(海外では「Mi Note 10」)は世界初の1億画素カメラを搭載したことで大きな話題となった。しかもカメラモジュールはソニーではなくサムスン製で、「ソニー1強」のカメラモジュール市場に大きな風穴を開けた。

 画素数が上がるとファイルサイズが大きくなるため、メリットばかりではない。高画質カメラによる写真撮影が当たり前になれば、それを高速でアップロードするための5G回線の必要性が高まるだろうし、クラウド側のストレージサービスもより高容量なものが好まれるようになるだろう。スマートフォンに、月額のクラウドサービスがセット販売されることが一般的になるかもしれない。

中国 Xiaomiの1億画素カメラは大きなインパクトを業界に与えた

 なお、Xiaomi以外の各社も6400万画素や4800万画素といった超高画質カメラの搭載を進めている。それらの製品は最高画質で撮影する際に、カメラのメニューで画素数を切り替えなくてはならないものが多い。Mi CC9 Proなら「108M」(1億800万画素)に切り替える必要があるのだ。撮影後の画像処理時間やストレージ容量を考え、最高画質での撮影はユーザーが必要に応じて選ぶようになっているが、2020年後半にはこの切り替えもなくなり、シームレスに高解像度の写真を撮影できるようになっていくだろう。

 2019年にHuaweiとOPPOが相次いで搭載したペリスコープ型の望遠レンズは、他社にも広がっていくだろう。スマートフォンのカメラで特に不便なのが遠距離の撮影だ。デジタルカメラなら比較的安価な製品でも高倍率のズームレンズを搭載しているが、小型のカメラモジュールしか搭載できないスマートフォンでは、ズーム性能は太刀打ちできなかった。しかしレンズを横向きに設置するペリスコープ型ならより高倍率なカメラが搭載できる。超広角レンズの搭載と合わせ、スマートフォンカメラのズーム倍率はデジタルカメラに近づいていきそうだ。

中国 ペリスコープカメラ搭載で光学ズーム性能を上げたOPPO Reno 10x Zoom

 もう1つのトレンドとして、マクロ撮影に対応した製品が増えてくるだろう。マクロは必須な機能ではないだろうが、カメラ性能が各社似通っていく中で差別化の要素として手っ取り早く搭載できる技術といえる。

 そして動画撮影でも進化が進むだろう。TikTokなどのショートムービーサービスの普及に合わせ、スマートフォンのカメラも「撮影して編集してアップロード」から、「撮影した動画のハイライトを自動編集してアップロード」という形に変わっていく。ユーザーがアップロードしたい動画を最適に選べるAI機能の搭載が差別化ポイントとしてアピールされていくことだろう。

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