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那覇の観光と交通、MaaSで課題解決――「沖縄CLIP トリップ」と「首里城VR」を現地で体験してきた(2/2 ページ)

» 2020年02月13日 15時00分 公開
[島徹ITmedia]
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首里城VR:焼失前の8K高画質映像で首里城を体感

 もう1つの取り組み「首里城VR」は、沖縄県の「令和元年度世界文化遺産プロモーション事業」の一環で2019年9月に撮影した首里城の8K・360度映像を、実際の観光ルートに沿って体験できるコンテンツだ。こちらはKDDI、沖縄セルラーアグリ&マルシェが制作を担当し、JTB沖縄と日本トランスオーシャン航空の協力のもと提供される。

ゴーグル内容 焼失前に撮影された8K・360度の首里城の映像を、VRデバイスで体感できる(タブレットはVRデバイスで表示している内容を表示するためのもの)

 首里城は2019年10月31日の火災で、正殿を始めとする中心部が焼失してしまった。それ以前に撮影した高精細な画像を使って、焼失前の首里城の観光ルートを繊細かつ臨場感の高い映像で体験できる――それが首里城VRの特徴だ。

首里城の焼失を伝える報道 首里城は2019年10月31日の火災で正殿などの中心部が焼失した
一部立ち入りできない首里城 現在、首里城は城郭などの周辺部は観光できるものの、焼失した中心部に入ることはできない

 VR映像の視聴は無料で、那覇空港と首里城公園内のインフォメーションセンター「首里杜館 (すいむいかん)」、沖縄の旭橋バスターミナル2階の「沖縄観光情報センター」の他、「au SHINJUKU」など一部のau直営店でも視聴できる。

 なお、首里城復興応援プロジェクトのWebサイトでは、復興支援金の募金も募集している。現在、首里城の中心部は焼失後の姿を遠めにを眺めることしかできない。首里杜館でVR映像を見た後に中心部を見ると、一刻も早い復興に期待するばかりだ。

VRを見ている人の様子 VR映像は那覇空港や首里城公園のほか、「au SHINJUKU」などでも視聴できる
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