続いて、製品の概要とデザインを見ていこう。
ディスプレイは両方ともトレンドの縦長で、AQUOS sense3が5.5型フルHD+(1080×2160ピクセル)のIGZO液晶、Galaxy A20は5.8型HD+(720×1560ピクセル)液晶を備える。
画面サイズはGalaxy A20の方が大きいが、AQUOS sense3は発色が良く高繊細だ。2機種を並べてみると、AQUOS sense3の方が色鮮やかでコントラストも高く、写真も文字も見やすい。
セキュリティ機能は、AQUOS sense3が画面下の指紋認証センサーと顔認証の両方に対応するが、Galaxy A20は顔認証のみとなる。マスクを装着することが多いならAQUOS sense3の方が使いやすいだろう。
背面には、AQUOS sense3がデュアルカメラ、Galaxy A20がシングルカメラと、おサイフケータイやNFCの非接触ICを搭載。AQUOS sense3のデュアルカメラは標準と広角という構成だ。NFCは確定申告やマイナポイントで必要な、マイナンバーカードの利用にも対応している。この他、両モデルとも防水(IPX5/IPX8)、防塵(じん)(IP6X)に対応する。
重さと奥行きは、AQUOS sense3が167gの8.9mmで、本体全体がアルミで覆われており質感がよい。Galaxy A20が151gの8.1mmと軽量かつ薄く、こちらの方が携帯しやすいと感じる人も多いだろう。
AQUOS sense3の方がやや重いが、これは内蔵バッテリーが4000mAhと大容量だからだ。一方、Galaxy A20のバッテリー容量は3000mAh。両モデルともバッテリーの持ちがよく、頻繁にスマホを操作しない人ならAQUOS sense3は3日程度、Galaxy A20なら2日程度は使い続けられる印象だった。
この他、両モデルともイヤフォンジャックを搭載し、microSDXCも利用できる。内蔵スピーカーはモノラルだ。充電端子はUSB Type-Cで、USB PDの急速充電にも対応している。特にAQUOS sense3はバッテリーが4000mAhと大容量なので、利用する際はUSB PD対応充電器があると便利だろう。
ざっと基本的な機能を紹介したが、AQUOS sense3とGalaxy A20ともに現在のスマホに求められる機能がほぼ搭載されている。スマホに機能よりも安さを求める人、ケータイからの乗りかえなどで通話とLINEさえできればいい、そんな人には安価かつ最適なモデルといえる。
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