世界を変える5G

なぜXperiaはない? 料金プランはどうなる? 5G LABってどうよ?――「SoftBank 5G」担当者インタビュー(2/3 ページ)

» 2020年03月05日 22時22分 公開
[井上翔,ITmedia]

料金プラン:エリア整備状況を鑑みて「アドオン」方式に

―― 今回、5Gサービスの料金プランはメリハリプランやミニフィットプランに1000円を上乗せするという形になりました。ある意味で「横滑り」ですが、メリハリプランの「1カ月50GB」という設定でも「5Gにしたらガンガン(容量が)減って足りなくなった……」といった満足感の落ちることにはならないという判断でしょうか。

菅野常務 こういう組み立てにした理由は大きく2つあります。

 1つは、メリハリプランには「ギガノーカウント(動画SNS放題)」があることです。満足度調査を随時やっていますが、動画をメインで楽しむお客さまは、現状でも事実上“容量無制限”で使える状態にあり、満足いただけているようです。

 もう1つは、5Gネットワークのエリアです。エリアがもう少し広がって(5Gサービスの恩恵にあずかれる人が増えて)から、将来的なプランを考えるべきだと考えています。

 なので、今回はメリハリプランやミニフィットプランにプラス1000円という形(アドオン方式)としました。

―― メリハリプランなのですが、(ギガノーカウント対象外の)月間通信容量60GBにしなかったのはなぜですか。(筆者注:NTTドコモは「ギガホ」の月間通信容量を60GBとするキャンペーンを展開中で、5月からは「ギガホ2」利用者に絞ってそれを継続する)

菅野常務 私たちは動画(とSNS)の無制限があるので、Webブラウズを含めて50GBという設定で十分だと考えています。

 ユーザーが使うコンテンツは、私たちから見ると想像以上に限定されています。もちろん、いろいろたくさん使う人もいますが、多くの人は動画を良く見ていて、(他キャリアにない)価値提案として(ギガノーカウントを)入れています。

メリハリプラン 5Gサービスは「メリハリプラン」(または「ミニフィットプラン」)に1000円プラスして提供する

―― 現状は1000円プラスのアドオンにしていますが、今後どうするつもりでしょうか。

菅野常務 先日の決算会見で宮内(謙社長)が言った通り、いわゆる無制限プランは検討していくことになると思います。

 先ほども言った通り、そのタイミングは少し悩んでいる所ではあります。

―― プラス1000円の部分は(8月までの申し込みで)2年間は無料としています。この「2年間の間に様子見をする」という意図を込めたのか、それとも、様子見とは無関係に「取りあえず2年間」と設定したのか、どちらでしょうか。

菅野常務 後者です。「5Gサービスの開始記念に2年間無料のキャンペーンをする」という考えでやっています。

 私たちとしては、ユーザーにより良い選択はどうあるべきなのか考えて、タイミングを見て(新しいプランを)検討したいと思っています。今のまま2年間続けるのは、現実的ではないと考えています。変わっていくものだと思います。

―― この先は「無制限」1本にしていく方向なのでしょうか。

菅野常務 コメントできる形にはなっていませんが、ソフトバンク(ブランド)では現在、メリハリプラン、ミニフィットプラン、「スマホデビュープラン」の3つにプランを絞り込んでいます。その上で、(サブブランドの)Y!mobileに「スマホベーシックプラン」を用意してすみ分けを図っています。

 料金プランを分かりやすくシンプルにしていく必要があるとは考えていますが、現状のラインアップでもある程度満足して選んでいただけています。さらにプランを絞り込むのかどうかは、議論が必要です。

―― どういうプランが出てきたとしても、「4G/4G LTE向け料金プランが基本にあって、5Gサービス利用時はそれにプラス○○円」という設計になるのでしょうか。

菅野常務 現在、料金の組み立ても検討しています。

―― すごく素朴な疑問なんですが、「ウルトラギガモンスター+」はなぜ「メリハリプラン」に改称されたのでしょうか。

菅野常務 意外とウルトラギガモンスター+が知られていないんです……。

 まず名前が長すぎるということがあります。そして、Web検索のキーワードでも引っかかりづらいということもあります。

―― Y!mobileブランドの5Gサービスはいつから始める予定でしょうか。

菅野常務 現時点では未定です。当面の間はソフトバンクブランドで5Gサービスを展開します。

5Gサービス:SIMカードは「シンプル化」していく

―― ソフトバンクの4G/4G LTEサービスは、端末や契約形態によってSIMカードが細分化されていて、例えば「iPhoneからAndroid」「AndroidからiPhone」といった機種変更でも(他キャリアにはない)SIMカードの交換を強いられます。

 5Gサービスでは「どの端末でも同じSIMカード」にするのでしょうか。

菅野常務 管理をシンプル化する観点で、そのようにする方向で動くことになると思います。

―― 5Gエリアの拡大はどういう風に行っていくのでしょうか。

菅野常務 既存の(LTE/4G/3G向けの)周波数を使えるようになれば、エリア化の速度は上がると思います。

―― Reno3 5G次第な面もありますが、5Gスマホの端末価格のレンジは若干高めに見えます。今後、これは下がる見込みはあるのでしょうか。

菅野常務 価格の感覚にもよるとは思いますが、私たちの見立てでは(平均価格は)下がっていくという見立てです。少し時間を要するかもしれませんが。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. KDDI、子会社モビコムのモンゴルでの火災について事実関係を公表 「法令違反行為を行っていない」 (2026年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー