カメラは、背面に約1200画素のデュアルレンズカメラを搭載している。超広角(視野角:約123度/F2.2)+広角(視野角:約78度/F1.8)という組み合わせで、メインで使われるのは広角カメラだ。Galaxy S9から採用されている「スーパースピードデュアルピクセルAF」に対応し、ピント合わせが速く、精度が高いことが特徴。光学式手ブレ補正にも対応している。
さまざまな状況で撮影してみたが、画質は上々で、これといって苦手な被写体や撮影シーンはない印象だ。
カメラには「撮影ガイド」という機能があり、これをオンにすると、写真が真っすぐキレイに撮影できるように画面にガイドが表示される。構図に迷ったり、水平に見えなかったりすると、シャッターを押す前に分かる便利な機能だ。
ディスプレイを半開きにして撮影する場合は、折り曲げ線を中心にして、上にプレビュー、下の操作パッドが表示される。これは非常に便利に思えた。インカメラで撮影する際も、同じように半開きにして、プレビューを上半分に表示させた状態で撮影できる。
グローバルの発表会で、Galaxy Z Flipと同時に発表された「Galaxy S20」シリーズは5Gに対応しているが、Galaxy Z Flipは5Gには非対応。au版は、4G LTEとWiMAX 2+に対応している。それを残念に思う人もいるだろうが、このモデルの魅力はデザインと使い勝手に尽きる。技術的に安定している4Gモデルだからこそ、このサイズに収められたように思う。
とはいえ、スペックは低いわけではなく、れっきとしたハイスペックモデルだ。プロセッサはSnapdragon 855+(最大2.9GHz)で、8GBのメインメモリを搭載しているので、サクサクと軽快に操作できる。バッテリーは3300mAhで、多いとも少ないともいえない微妙な容量だが、筆者が使った感触としては、1日は余裕、気をつかえば2日持つかも、といったところ。
見た目としては斬新で、買ったら、友人・知人に自慢しまくれる端末だと思うが、操作性にクセはなく、非常に使いやすい印象だ。機能面で気になるところは、おサイフケータイと防水に対応していないところぐらいだ。
Galaxy Z Flipは「ガラケーのような持ち歩きやすいサイズ感と、スマホらしい見やすい大画面を両立させた初めてのモデル」だと思う。「これぞ自分が待望していたスマホだ!」と思う人は、買って損はないだろう。
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