新「iPhone SE」に触れて「満足した」「残念だった」ところ どんな人にオススメ?(3/3 ページ)

» 2020年04月22日 22時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

処理能力向上の恩恵はカメラにも、スマートHDRの効果が歴然

 A13 Bionicの処理能力は、カメラの画質向上にも一役買っている。ベースとなったiPhone 8と比べても、仕上がりはいい。恩恵が大きいのは「スマートHDR」だ。例えば以下に掲載した写真は、同機能のオン/オフそれぞれの状態で撮ったもの。スマートHDRを切ったときは、人物に露出が合った結果、背景が完全に白飛びしてしまっており、何が写っているのかが分からない。それに対し、スマートHDRオンのときは、人物と背景の両方がきちんと描写されている。

iPhone SE 背面のカメラは12メガピクセルのシングルカメラだ
iPhone SE
iPhone SE スマートHDRオン、オフそれぞれの写真。上の写真は、背景までしっかり描写され、白飛びしていないことが分かる

 シングルカメラながら、ポートレートモードに対応しているのも、A13 Bionicの処理能力を生かした結果だ。第2世代のiPhone SEは、被写体が人物のときのみポートレートモードを利用可能。この仕組みは、同様にシングルカメラのポートレートモードに対応するiPhone XRと同じだ。人物が検出されない場合は、その旨が画面上に表示される。

iPhone SE ポートレートモードに対応するが、人物の顔が検出される必要がある

 実際にポートレートモードで撮った写真は、以下の通り。人物と背景の境界がしっかり区別されており、ボケ方のグラデーションも自然だ。機械学習で推定した深度ではあるが、ボケ具合は後から変更することも可能。ポートレートライティングも、iPhone 11シリーズと同じ種類のものが利用できる。

iPhone SE ポートレートモードで撮った作例。境界のボケ方が自然だ

 欲を言えば、人物以外でもポートレートモードを使いたかったが、現状では非対応。機械学習を活用した機能のため、人物以外のサンプルを学習させていけば、ある程度被写体を広げることは可能と思われるため、今後のアップデートには期待したいところだ。もう1つ残念なのは、iPhone 11シリーズで初めて搭載された「ナイトモード」が利用できないところ。ナイトモードの有無で、暗所での仕上がりが大きく変わってくるだけに、第2世代のiPhone SEでも対応してほしかったのが本音だ。

iPhone SE ナイトモードに対応していないため、暗所ではどうしても写真が暗くなってしまう

 細部まで見ていくとやや物足りないところはある一方で、ここまで処理能力が高い端末が、4万4800円(税別)からという価格で販売されるインパクトは大きい。iPhoneはもちろん、他のスマートフォンもハイエンドモデルは10万円を超えるようになった中、その半額以下で最上位モデルと同じようにアプリが動くわけで、コストパフォーマンスは抜群に高い。第2世代のiPhone SEは、価格の高さからハイエンドモデルの買い替えに二の足を踏んでいた人や、初めてスマートフォンを持つ人に、自信を持ってオススメできる1台だと評価できる。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  2. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  3. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  4. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  5. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  6. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  7. iPhoneそっくりなだけじゃない、コラボモデルもある「HONOR 600 Pro」 (2026年06月26日)
  8. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
  9. 「実質24円」は今後も続く? スマホ残価設定は「現状維持」、残価率の一律化は「適当ではない」と総務省が評価 (2026年06月25日)
  10. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー