新「iPhone SE」は何が変わった? 旧SEやiPhone 8とスペックを比較する

» 2020年04月16日 01時44分 公開
[田中聡,ITmedia]

 「iPhone SE」の第2世代モデルがついに発表された。日本では4月24日に発売され、価格は4万4800円から。初代iPhone SEが発売されたのが2016年3月だったので、約4年ぶりの新機種となる。これまでもSEの後継機種が登場するというウワサは幾度となくあり、新機種を心待ちにしていた人も多いだろう。

 ただ、iPhone SEといえば、iPhone 5や5sの系譜を受け継ぐ、4型のコンパクトなiPhoneだろう。しかし第2世代のiPhone SEは、一回り大きい4.7型のiPhone 8をベースに設計されている。というより外観はiPhone 8と全く同じだ。そこで、初代iPhone SEはもちろん、iPhone 8ともスペックを比べつつ、iPhone SE(第2世代)の特徴を見ていきたい。

iPhone SE 左から「iPhone SE(第2世代)」「iPhone SE(第1世代)」「iPhone 8」

 見た目はiPhone 8と同じだが、iPhone 8も2017年発売で約3年近く前のモデルであるため、中身は大きく進化している。プロセッサはiPhone 11シリーズと同様の「A13 Bionicチップ」を搭載しており、機械学習の処理を行う第3世代のNeural Engineも内蔵している。iPhone 8のプロセッサは「A11 Bionicチップ」なので、iPhone SE(第2世代)の方が2世代新しく、「A9チップ」搭載のiPhone SE(第1世代)比でいえば4世代新しい。

 ガラスとアルミをボディーに採用していることや、ディスプレイのスペックはiPhone 8と同じだ。サイズと重さもiPhone 8と全く同じで、iPhone SE(第1世代)より幅は8.7mm太く、35g重くなっている。なお、iPhone 8で採用していた、ディスプレイの圧力を検知して操作を行える「3D Touch」は非対応となり、代わりに長押しで各種操作ができる「触覚タッチ(Haptic Touch)」を採用している。

 カメラはシングル構成ながら、Neural Engineを活用することで、背景をぼかすポートレートモードや、自然光やスタジオ照明などのポートレートライティングが使えるようになった。カメラ性能は「iPhone XR」と近いといっていい(iPhone XRよりもポートレートライティングのエフェクトが多く、HDRの性能も向上している)。インカメラも画素数はiPhone 8と同じ700万だが、こちらもポートレートモードやポートレートライティングが利用可能になっている。

iPhone SE カメラはシングル構成ながら、ポートレートモードを利用できる

 セキュリティ機能では、ホームボタンを搭載していることで、Touch ID(指紋認証)を利用できることが特筆すべき点だ。特に昨今は新型コロナウイルスの影響でマスクをする機会が増え、Face IDだとロック解除が難しいため(基本的にマスクを外す必要がある)、Touch IDの“復活”を歓迎する人は多いだろう。指紋センサーはiPhone 8と同じ第2世代のものとなる。

iPhone SE 久しぶりの「ホームボタン搭載iPhone」となる

 Apple PayやIP67の防水・防塵(じん)に対応するのもiPhone 8と同じだが、iPhone SEはこれらに非対応だったので、大きな進化点だ。バッテリーの持続時間はiPhone 8と同じで、ワイヤレス充電にも対応する。

 iPhone 8にない特徴としてデュアルSIMに対応し、もう1つのSIMはeSIMを利用できる。日本でもIIJをはじめとするMVNOがeSIMサービスを提供しており、キャリアで小容量のプランを使いながら、足りない分をeSIMで安く補うといった使い方が可能になる。またLTEは「ギガビット級」の速度を、Wi-Fiは最新規格の「Wi-Fi 6」をサポートする。

iPhone SE その他の主な特徴。デュアルSIM+eSIM対応もうれしいポイントだ

 このようにiPhone SE(第2世代)は、iPhone 8のデザインを踏襲しながら、iPhone XRや11の要素も取り込んだ、いわばいいとこ取りをしたモデルといえる。64GBモデルが4万4800円(税別)という価格もインパクトがある。同じ64GBモデルの発売時の価格は、iPhone SE(第1世代)が6万4800円、iPhone 8が7万8800円だったこと考えてもお得感がある。しかもここ最近のiPhone(新機種)は6万円台〜10万円超えの価格帯が定着しているのと、iPhone 8が何年も売れ続けたことを考えると、iPhone SE(第2世代)も大きなヒットを収めそうだ。

 なお、iPhone SEの製品サイトでは、「アップグレードする理由」というページで、「iPhone 6」〜「iPhone 8 Plus」と比較した際のパフォーマンスの進化や追加された機能を、機種ごとに確認できる。乗り換えを検討している人はぜひチェックしておきたい。

iPhone SE スペックの比較

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