世界を変える5G

1億画素カメラ搭載の5Gスマホ、Xiaomi「Mi 10 Pro」への期待山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2020年05月22日 17時02分 公開
[山根康宏ITmedia]

 Xiaomi(シャオミ)の低価格5Gスマートフォン「Mi 10 Lite 5G」は、日本でもKDDIから7月以降に発売される予定です。しかし「Lite」と名前が付くからには、ノーマルモデルもあるはずですよね。海外では「Mi 10」そして「Mi 10 Pro」という標準、上位モデルが発売されています。

Mi 10 Pro Xiaomiの2020年春フラグシップモデル「Mi 10 Pro」

 この2モデルの中でもMi 10 Proはカメラスペックが非常に高く、1億800万画素の広角標準カメラに加え、2000万画素の超広角カメラ、1200万画素のポートレートカメラ、さらに800万画素の望遠カメラとどれをとっても不満のない性能を有しています。DXOMarkのスコアは124と高く、現時点で発表されているスマートフォンの中では総合3位に位置しています。

Mi 10 Pro Mi 10 Proのカメラ。1億800万画素を中心に4つのカメラを搭載

 Xiaomiのスマートフォンといえば、これまではSnapdragon最上位モデルを搭載しながら価格は他社より安いというコスパが売りでした。しかしMi 10 Proはもはや価格ではなくカメラで勝負できるスマートフォンの領域に到達したのです。しかも5Gに対応。もはやXiaomiの製品に対する色眼鏡を捨てて見なくてはいけません。

Mi 10 Pro カメラ部分はだいぶ出っ張るが、ケースを付ければ気にならないだろう

 なお、1億800万画素のカメラを使う場合は、カメラを起動してから切り替える必要がある。これは日本で発売中の「Mi Note 10」と同じです。Snapdragon 865を採用していることもあってか、撮影後の処理にもたつくこともなく、同730のMi Note 10より全体の動きもきびきびしています。現時点でフラグシップと呼べる位置にある製品だけに、他社のハイエンドスマートフォンと比べても見劣りする部分はなさそうです。

Mi 10 Pro 1億800万画素カメラは切り替えて使用する

 ディスプレイは6.67型(1080×2340ピクセル)、90Hz駆動の高速表示タイプ。色の再現性も高めています。インカメラは水滴型ノッチで2000万画素。実はMi Note 10は3200万画素なのでセルフィーに関しては若干劣りますが、これだけの画素数があれば気になることはないでしょう。重量208gはMi 10、Mi Note 10と同じです。

Mi 10 Pro 6.67型ディスプレイを搭載

 Mi 10 Pro(メモリ8GB+ストレージ256GB)の価格は欧州で999ユーロ(約11万6000円)と10万円を超えます。ところが筆者の居住する香港では5999香港ドル(約8万3000円)。Xiaomiの製品は中国がグローバルに比べると安いのですが、中国だとMi 10 Proは4999元(約7万6000円)なので、香港版と7000円程度しか差がありません。Google Playの搭載されたグローバル版を買うなら意外と香港も穴場のようです。

Mi 10 Pro 香港の価格は欧州より3万円近く安い

 日本の5Gはまだエリアが狭く、本格的な普及が始まるのはもう少し先になるでしょう。しかしエリアが増えてくれば5Gスマートフォンに乗り換えるユーザーも増えるはずです。いつの間にか業界トップクラスのカメラを搭載するようになったXiaomiのフラグシップモデルが気になる人も、これから増えるかもしれません。

Mi 10 Pro 左右の角を落とした曲面ディスプレイで持ちやすくなっている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年12月10日 更新
  1. スマートウォッチ「wena 3」、2026年2月末でサービス終了 Suicaも利用不可に (2024年12月09日)
  2. 増え続ける迷惑電話に有効 iPhone「ライブ留守番電話」とPixel「通話スクリーニング機能」の使い方 (2024年12月09日)
  3. 日本通信が「ネオキャリア」に向けて一歩前進 迷惑電話撃退や音声翻訳など、電話機能の拡張も具現化 (2024年12月07日)
  4. 12月26日からスマホ端末が実質値上げに? 半年間の「お試し割」導入も 総務省が改正ガイドラインを公表 (2024年12月09日)
  5. 楽天モバイルの“株主優待SIM”を使ってみた 毎月30GBを1年間、サブ回線の運用に最適 (2024年07月08日)
  6. 血圧計内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」発売 寝ている間も自動で測定、“仮面高血圧”の発見にも (2024年12月06日)
  7. 中国版「Xiaomi 15」を試す コンパクトな最新“ライカ監修カメラスマホ”はiPhoneやGalaxyの対抗馬になる存在 (2024年12月09日)
  8. 楽天グループの28期株主優待、楽天モバイルの音声+30GBが1年間無料に (2024年12月06日)
  9. JRグループが廃止する「往復乗車券」「連続乗車券」って何? そもそもなぜなくすの? (2024年12月06日)
  10. irumo、Y!mobile、UQ mobileのキャンペーンまとめ【12月8日最新版】1円スマホや最大6万ポイント還元を見逃すな (2024年12月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー