Xiaomi(シャオミ)の低価格5Gスマートフォン「Mi 10 Lite 5G」は、日本でもKDDIから7月以降に発売される予定です。しかし「Lite」と名前が付くからには、ノーマルモデルもあるはずですよね。海外では「Mi 10」そして「Mi 10 Pro」という標準、上位モデルが発売されています。
この2モデルの中でもMi 10 Proはカメラスペックが非常に高く、1億800万画素の広角標準カメラに加え、2000万画素の超広角カメラ、1200万画素のポートレートカメラ、さらに800万画素の望遠カメラとどれをとっても不満のない性能を有しています。DXOMarkのスコアは124と高く、現時点で発表されているスマートフォンの中では総合3位に位置しています。
Xiaomiのスマートフォンといえば、これまではSnapdragon最上位モデルを搭載しながら価格は他社より安いというコスパが売りでした。しかしMi 10 Proはもはや価格ではなくカメラで勝負できるスマートフォンの領域に到達したのです。しかも5Gに対応。もはやXiaomiの製品に対する色眼鏡を捨てて見なくてはいけません。
なお、1億800万画素のカメラを使う場合は、カメラを起動してから切り替える必要がある。これは日本で発売中の「Mi Note 10」と同じです。Snapdragon 865を採用していることもあってか、撮影後の処理にもたつくこともなく、同730のMi Note 10より全体の動きもきびきびしています。現時点でフラグシップと呼べる位置にある製品だけに、他社のハイエンドスマートフォンと比べても見劣りする部分はなさそうです。
ディスプレイは6.67型(1080×2340ピクセル)、90Hz駆動の高速表示タイプ。色の再現性も高めています。インカメラは水滴型ノッチで2000万画素。実はMi Note 10は3200万画素なのでセルフィーに関しては若干劣りますが、これだけの画素数があれば気になることはないでしょう。重量208gはMi 10、Mi Note 10と同じです。
Mi 10 Pro(メモリ8GB+ストレージ256GB)の価格は欧州で999ユーロ(約11万6000円)と10万円を超えます。ところが筆者の居住する香港では5999香港ドル(約8万3000円)。Xiaomiの製品は中国がグローバルに比べると安いのですが、中国だとMi 10 Proは4999元(約7万6000円)なので、香港版と7000円程度しか差がありません。Google Playの搭載されたグローバル版を買うなら意外と香港も穴場のようです。
日本の5Gはまだエリアが狭く、本格的な普及が始まるのはもう少し先になるでしょう。しかしエリアが増えてくれば5Gスマートフォンに乗り換えるユーザーも増えるはずです。いつの間にか業界トップクラスのカメラを搭載するようになったXiaomiのフラグシップモデルが気になる人も、これから増えるかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.