デフォルトのブラウザ変更、AirPodsやボイスメモの音質向上も 「iOS 14」その他の注目機能

» 2020年06月23日 14時38分 公開
[田中聡,ITmedia]

 2020年秋にリリース予定の「iOS 14」は、ホーム画面を自動で整理する「App Library」や、ホーム画面に設置できる「ウィジェット」、アプリをダウンロードせずに一部機能を使える「App Clip」などが目玉機能だ。一方、WWDC20の基調講演では語られなかったが、Safari、カメラ、写真など、使用頻度の高いアプリにもアップデートがある。ここでは、iOS 14に関するその他の注目機能を紹介したい。

iOS 14 ホーム画面の刷新以外にもアップデートされる部分が多いiOS 14

AirPods

 AirPodsでは、デバイスの自動切り替え機能により、同じiCloudアカウントにひも付いたApple製デバイス(iPhone、iPad、Mac、Apple Watch)を自動で切り替えられるようになる。

 例えばiPhoneでPodcastを聴いた後にiPadでドラマを見ようとする際、AirPodsの接続がiPhoneからiPadに自動で切り替わる。その後、Macで会議を始めようとすると、iPadからMacに接続が切り替わり、電話がかかってきたらiPhoneにつながるる、といった具合だ。この機能はAirPods Pro、AirPods(第2世代)、Powerbeats、Powerbeats Pro、Beats Solo Proで利用できる。

iOS 14 AirPodsで接続するAppleデバイスをシームレスに切り替えられる

 AirPods Proでは「空間オーディオ機能」も導入。指向性のオーディオフィルターを有効にし、左右の耳に届く周波数を微調整することによって、音をあらゆる場所に配置でき、映画館にいるような臨場感を味わえるという。その際、AirPodsの加速度センサーとジャイロスコープで頭の動きを追跡することで、音場を固定。iPhoneやiPadが動いても、頭と画面の位置関係を把握できるよう両方の動きを常に比較しているという。

iOS 14 AirPods Proでは音が左右、上、後ろから聞こえるようになり、iPhoneとAirPodsの位置関係を常に把握することで、音場のずれ(音がおかしな方向から聞こえてくるような状態)を防ぐ

ボイスメモ

 フォルダを作成して録音データを管理でき、特定の録音データを「お気に入り」に登録することもできる。Apple Watchで録音したデータ、最近削除したデータ、お気に入りのデータを自動で分類する機能もある。周囲のノイズや反響音を抑える設定も用意する。

Safari

 プライバシーレポート機能が加わり、どのサイトでトラッキングがブロックされたかが分かる。設定しているパスワードが安全ではないことを検知する「パスワードモニタリング機能」も追加。Webページ全体の翻訳機能も内蔵されるが、日本語は非対応。

iOS 14 翻訳機能も搭載するが、日本語は対応していない

デフォルトのメーラーとブラウザ設定

 これまで、デフォルトのメーラーとブラウザは「メール」と「Safari」が設定されていたが、iOS 14ではサードパーティー製のメールアプリとブラウザを設定できるようになる。例えばメーラーの場合、他のアプリからメールアドレスをタップするとメールアプリに切り替わる。ブラウザの場合、QRコードからURLにアクセスしたり、他のアプリからURLにアクセスしたりすると、Safariに切り替わる。iOS 14では、こうした際に任意のメーラー(Gmailなど)やブラウザ(Chromeなど)が選べるものと思われる。

カメラ

 写真の撮影スピードが最大90%速く、(カメラを起動してから)1枚目の写真撮影のスピードが最大25%、ポートレート撮影のスピードが最大15%速くなるという(いずれもiOS 13.5.1のiPhone 11 Pro Maxでテスト)。

 シャッターボタンの長押しで動画を撮影できる「QuickTakeビデオ」が、iPhone XR、XS、XS Maxでも利用可能になる。

 QuickTakeビデオはボリュームキー(上か下)の長押しでも利用できるが、iOS 14では、ボリュームキー上の長押しで連写が、ボリュームキー下の長押しでQuickTakeビデオの撮影が可能になる。

写真

 フィルターとソート機能を使い、アルバムに保存された写真やビデオを整理して表示できるようになる。写真やビデオにキャプションを挿入することもできる。Live Photosを1日、1カ月、1年といった単位で自動再生する機能も追加される。

「探す」アプリ

 「探す」アプリではAppleのデバイスだけでなく、サードパーティー製のデバイスやアクセサリーも対応する。

App Store

 各アプリの詳細ページで、ユーザーの評価、年齢制限、カテゴリーなどの重要な情報がより見やすくなるという。またApple以外のサードパーティー製アプリで提供されるサブスクリプションも、ファミリー共有を使って家族と共有できるようになる(一度の支払いで家族間でサービスを利用できる)。

天気

 天気アプリとウィジェットで、悪天候に関する最新情報を把握できるようになる。天気予報が雨の場合は、1時間以内の降水量チャートに降水量が1分おきに表示される。悪天候に関する情報は、米国、欧州、日本、カナダ、オーストラリアで、1時間以内の降水量チャートは米国で利用できる。

ホームアプリ

 新しいオートメーションの提案機能と、コントロールセンターの拡張により、アクセサリーやシーンに素早くアクセスできるようになるという。HomeKit対応の照明器具向けアダプティブライティングが、時間帯によって最適な色温度に調整する。デバイスの顔認識機能を利用して、互換性のあるテレビドアホンやカメラで友人や家族を認識できる。

iOS 14 HomeKit対応アクセサリーを追加したときに最適なオートメーションを提案したり、ホームアプリのトップにはユーザーが特に使いそうなアクセサリーを表示したりする

ヘルスケア

 「ヘルスケア」アプリでは、睡眠を管理したり、耳の健康に影響を及ぼす可能性のあるオーディオレベルを理解したりする機能が追加される。新しいヘルスチェックリストで、緊急SOS、メディカルID、心電図、転倒検出などの機能を一括で管理できるようになる。

アクセシビリティ

 アクセシビリティ機能にヘッドフォン調整機能が追加され、柔らかい音やオーディオなどの特定の周波数を調整して、音楽や映画、通話、Podcastの音声がより明瞭に聞こえるよう調整可能に。この機能はH1ヘッドフォンチップを搭載したApple製ヘッドフォンとBeatsヘッドフォン、EarPodsで利用できる。

 グループFaceTimeに手話の検知機能が加わり、ビデオ会話で手話を使っているユーザーが前面に映し出されるようになる。視覚障がい者向けの画面読み上げ機能「VoiceOver」では、アプリやWebサイトに表示される写真を自動的に認識し、説明を読み上げてくれる。

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