Appleは6月22日(米国太平洋夏時間)、Apple Watch向けの新OS「watchOS 7」を2020年秋にリリースすることを発表した。iOS 14以降を搭載するiPhone 6s以降のiPhoneとの組みあわせで、Apple Watch Series 3以降のApple Watchに対応する。同OSの開発者向けのプレビューは、同日から公開している。
Apple Watchのウォッチフェイス(文字盤)に表示する「コンプリケーション」について、サードパーティー製アプリでも1画面に複数の要素を表示できるようになる。純正のコンプリケーションにも、大きな文字を表示するものなどが追加される。
また、カスタマイズしたウォッチフェイスを「メッセージ」「メール」を介して他のユーザーと共有したり、カスタマイズされたApp StoreやWebサイトのリンクから取得したりすることが可能となる。
「マップ」では、自転車ナビゲーション機能が追加される。自転車では通れない場所を避けてナビゲーションしたり、階段を使う(≒歩いた)方が早く着く場合はそれを知らせたりする機能を備えるという。
「ワークアウト」では、新たに「コアトレーニング」「ダンス」「機能強化トレーニング」と、運動後の「クールダウン」をサポートする。ダンスはヒップホップ、ラテン、ボリウッド、カーディオダンスに対応しているという。
なお、ワークアウトなどの活動を測定するアプリの名称は「アクティビティ」から「フィットネス」に改められる。
ユーザーからの強い要望に応える形で、「睡眠記録(スリープトラッキング)」機能も追加される。Apple Watchに内蔵された加速度計から微動を検知して、眠っている時間をしっかり捉えられるという。集計結果はグラフや数値で表示されるため、睡眠の改善にも役立つ。
気になるのはバッテリー持ちだが、就寝予定時間の1時間前にバッテリー残量が少ないことを検知すると「睡眠前に充電を」と促すようになっている他、起床時にも画面にバッテリー残量を表示するように配慮されている。
昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて、手洗いを支援する機能も追加される。
Apple Watchが手洗いの動作をしていると検知すると、自動的に20秒間のカウントダウンタイマーが起動する。20秒より早く手洗いを終えたことを検知すると「もっと洗うように」と促す機能もある。家に帰ったことを検知すると、手を洗うようにリマインドする機能も備える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.