先述の通り、iVCamはmacOSには対応していない。macOSでも利用できるスマホのWebカメラ化ツールとしては「Iriun Webcam」があるので、こちらも試してみよう。
まずはスマホ側でアプリをインストールする。Android版は「Iriun 4K Webcam for PC and Mac」、iOS版は「Iriun Webcam for PC and Mac」と微妙に名前は違うが、どちらでも「Iriun」で検索すれば見つかる。
iVCamアプリと同様に、インストールしてアプリを起動したら、必要なデバイスへのアクセスを許可しよう。
スマホ側で準備が整ったら、WindowsまたはmacOSにクライアントアプリをインストールする。公式サイトにアクセスしたら、Windowsなら「Webcam for Windows」、macOSなら「Webcam for Mac」をクリックしてダウンロードしよう。インストーラーの指示に従えば問題なくインストールを行える。
スマホとPC/Macでアプリを起動して接続がうまくいくと、スマホカメラの映像がPC/Macのクライアントアプリに表示される。これで準備完了だ。
今回は、macOS上の「LINE」アプリのビデオ通話で活用する手順を紹介する。アプリ右上にある設定アイコンをクリックし、「通話」タブにある「カメラ設定」で「Iriun Webcam」を選択すればOKだ。
Iriun Webcamは、Android端末をUSBケーブルでつなぐ「有線接続」にも対応している。手持ちのAndroidスマホ「Pixel 3」に同アプリをインストールした上で、MacのWebカメラとして使ってみることにしよう。
Android端末をWindows PCやMacに有線接続する場合、事前に端末側で「USBデバッグ」を許可する必要がある。端末設定の「デバイス情報」などにあるOSの「ビルド番号」を規定の回数(一般的には5回)タップすると、端末の「開発者モード」が有効になる。その後、端末設定に出現する「開発者向けオプション」を開くと、USBデバッグをオンにできる。
この状態でスマホ側でPCやMacに端末をつなぐと、スマホの画面に「USBデバッグを許可しますか?」と表示される。ここで「許可」をタップした上でPC/MacのIriun Webcamを起動すると、有線接続できる。
有線接続をしてみた所、映像がかなり精細な印象に変わった。ワイヤレスの使い勝手とアングルだけでなく、解像感も重視する場合には有線接続も試してみるとよいだろう。
OSやアプリのバージョ、や機器や使用するアクセサリー類などによって、この記事で紹介した手順通りにならないこともあるかもしれないが、接続手順の参考になれば幸いである。
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