Googleは8月20日、新型のミドルレンジスマートフォン「Pixel 4a」を発売する。同社の直販サイト「Google Store」における販売価格は4万2900円(税込み)で、8月14日から販売予約を受け付ける。大手キャリアではソフトバンクも取り扱う。
なお、2020年後半には「Pixel 4a 5G」と「Pixel 5」も発売される。直販価格は6万500円(税込み)からで、スペックや販路などの詳細は後日発表される予定だ。
Pixel 4aは、2019年5月17日に発売された「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」の後継モデルで、同年10月24日に発売された「Pixel 4」の廉価モデルである。画面サイズが大きくなったこともあり、今回は「XL」の付く大画面モデルは用意されない。ボディーカラーは「Just Black(ジャストブラック)」のみとなる。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 730G」(CPU部は8コア)で、Google独自のセキュリティモジュール「Titan M」も搭載している。メインメモリは6GB(LPDDR4x)、内蔵ストレージは128GBを備える。microSDには対応しない。
ディスプレイは5.81型有機ELで、解像度はフルHD+(1080×2340ピクセル)、コントラスト比は10万:1で、HDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応する。左上のインカメラ周辺部にはパンチホール(切り抜き穴)がある。
バッテリー容量は3140mAhで、「自動調整バッテリー」などを活用することで最大で1日中、再充電なしで利用できるという。
外部接続端子はUSB 3.0(USB 3.1 Gen 1)Type-Cで、USB Power Delivery(USB PD) 2.0に準拠した急速充電(最大18W)に対応している。本体にも、この出力に対応するACアダプターが付属する。3.5mmイヤフォンマイクジャックも備えている。本体スピーカーは2つ備えており、ステレオ再生に対応する。
本体背面には画面ロック解除や各種認証に利用できる指紋センサー「Pixel Imprint」を搭載している。日本向けモデルでは、NFCに加えておサイフケータイ(モバイルFeliCa)にも対応する。
アウトカメラはシングル構成となる。センサーは約1220万画素のデュアルピクセルセンサーで、レンズはF1.7、視野角77度のものを備える。光学式と電子式の手ブレセンサーも利用できる。インカメラは約800万画素(F2.0、視野角84度)のシングル構成だ。
Pixel 4/4 XLのデュアル構成からシングル構成にスペックダウンしているものの、「Live HDR+」「デュアル露出補正」「夜景モード(天体撮影対応)」「ポートレートモード」「超解像ズーム」といったPixel 4/4 XLが備える主要な撮影モードは利用できる。
日本向けモデルのSIMカードは、Nano SIMと本体に内蔵された「eSIM」のデュアル構成となる。Nano SIMについては、全ての国内キャリアのものに対応している。
利用できる通信規格と周波数帯(Band)は以下の通り。LTE利用時の最大通信速度(理論値)は下り600Mbps、上り75Mbpsとなる。
無線LANはWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)に対応し、Bluetooth 5.0も利用できる。Bluetoothオーディオ(A2DP)プロファイルでは、コーデックとしてSBCの他、AAC、aptX、aptX HD、LDACも利用できる。
ボディーサイズは約69.4(幅)×144(高さ)×8.2(厚さ)mmで、重量は約143gとなる。
OSは「Android 10」をプリインストールし、発売から3年間のOSバージョンアップとセキュリティパッチの提供が保証され。購入者には、「YouTube Premium」と「Google One」の3カ月無料利用権が付与される。
Pixel 4a用の純正オプションとして、ファブリックケースも用意される。直販価格は5280円(税込み)で、「Basically Black(ベーシカリーブラック)」「Static Grey(スタティックグレー)」「Blue Confetti(ブルーコンフェティ)」の3色を取りそろえる。
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