猫向けスマートバンド!? IoT首輪「Catlog」を使って子猫の活動データを24時間記録したtsumug edge(3/3 ページ)

» 2020年09月04日 12時00分 公開
[tsumug edge]
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1週間のころにゃさんの行動計測結果は?

 1週間のころにゃさんの行動計測を振り返ってみましょう。

 まず睡眠時間ですが、平均5時間33分となっており、実際よりかなり少なめに計測されているようでした。こまめに確認していたのですが、眠っている時間を一部「くつろいでいる」と誤判定されている可能性が高いと感じました。

 子猫だからなのか、眠っていてもすぐ動いたり寝返りをしたりと動きが大きい場合は、睡眠時間が少なく出てしまうのかもしれません(もしくは、ころにゃさんは人間用のハンギングチェアに一人で眠ることも多く、揺れが影響を与えているのかもしれません)。

Catlog 1週間の睡眠時間

 平均運動時間は30分弱(もっと遊んだ方が良いかな?)、平均食事回数が1日5回程度というのもおおむね実際の行動と合致している印象です。

Catlog 1週間の運動時間と食事回数

Catlog Pendantが首から取れてどこかに行ってしまった!

 これまで2カ月弱、Catlogでの計測を続けてきましたが、いつの間にかCatlog Pendantが首から取れてどこかに行ってしまった! ということが数回ありました。

 たいていは外れた後、ころにゃさんが自分でお気に入りの場所に隠しているので分かるのですが、探せど探せど見つからないハプニングもありました。その時は2日間見つからず、本当に焦りました(Catlog Pendantは、猫の安全のため、デバイス部分に急激な力がかかると外れる設計になっているようです)。

 そして、Catlog Pendantが外れて家のどこかに置いてあるときは、「外れている」と検知されず、「眠っている」と判定されていまい、1日の睡眠時間に加算されてしまっていました。

 加速度センサーの値から、静止している=外れていると推測し、アプリで通知が来てくれるとより便利に使えると思いました。

 Catlog Homeのカバー範囲は、仕様上60平米程度となっています。我が家は3階建てでワンフロアでも60平米を超えるため、本来ならば2台は必要そうです。

 我が家では多くのIoT製品を利用しており、経験上、Bluetoothの届く範囲は想像がつきますし、多くは「動かない製品」のため、ハブ機器とIoT製品の置き場所を工夫することで常時接続状態を保つことができます。

 一方、子猫は予想しない場所に入り込んだり隠れたりしますし、Catlog HomeとCatlog Pendant間のBluetooth接続状態は、自宅の間取りや階数、ドアの開閉具合、家具の設置状況に影響されるので、接続を維持するのが困難です。従って、一般的なIoT製品では接続に問題ない家庭でも、Catlog Pendantはつながりにくい場合がある、ということもあると思います。

 そのような場合、アプリ上で切断されていた時間が分かれば、例えばソファーの下や裏に隠れているときは切断されている、などと推測できるので、Catlog Homeをどこに増設すればまんべんなくカバーできるかを検討できると思います。

今後も子猫とCatlogの成長を見守りたい

 正直、Catlogはまだ改善点もあり、行動の精度に関しても猫によっては正確ではない(ころにゃさんの場合は睡眠判定が特に)のですが、何より、外出先でも自宅の猫の行動を見られるという癒やし効果が大きく、今後徐々に外出が増えることも想定すると、より重宝しそうなプロダクトです。

 「行動推定」とさらっと紹介してしまいましたが、そもそも加速度センサーのデータのみでここまで推定できるということが驚きですし、特に「ごはんを食べている」と「毛づくろいをしている」が似ている動きなのにも関わらず判定できているのは、膨大な「教師データ」での機械学習の成果かなと想像します。さらにデータが蓄積されると、猫の行動の癖を学習して精度も高まるとのことで、子猫の成長と共にCatlogの成長も見守っていきたいと思いました。

 また、犬のためのGPS付き首輪デバイスは昔から存在しますが、猫専用の活動量計付き首輪デバイスは、私の知る限りCatlog以外に存在しないと思います。ぜひ、世界中の猫を愛する人のため、世界進出してほしいものです!

Catlog とてもわんぱくに育っています(5カ月目)
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