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» 2020年09月16日 17時00分 公開

元ベテラン店員が教える「そこんとこ」:「緊急事態宣言」解除後の携帯電話ショップはどんな様子? 話を聞いてみた (2/2)

[迎悟,ITmedia]
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家電量販店には客足が戻ったが……

 来店予約者を優先したり窓口の数を制限したりしたことで、キャリアショップの利用はある意味で「ハードルが高い」状況になっています。

 一方で、原則として携帯電話の販売(契約締結)に特化している家電量販店や併売店の状況はどうなのでしょうか。家電量販店や併売店で働いている複数のスタッフからも話を聞きました。

 来店客数は、元の7〜8割くらいまで回復しました。しかし、携帯コーナーに足を止めてくださる人はあまりいないんですよね……。

 本当に(携帯電話が)欲しいと思って来店したお客さまは、(以前のように)買っていきます。

 しかし、いわゆる「ふらっと購入」は元通りになりませんね……。以前は他の買い物などの時間待ちのついでに携帯電話を買ってくださるお客さまも多かったんですが……。

 携帯電話を購入する際には、(お客さまは)スタッフからそれなりに長い時間の案内を受ける必要があります。トラブルを防ぐ観点から、数年前から契約時の説明事項を以前にも増して丁寧に行うような指導が(キャリアからも)行われています。

 それゆえに、お客さまとの接触時間が長くなってしまいます。「今の携帯が使える」「最近のスマホは高い」といった先入観もあるとは思うのですが、お客さま自身も長時間拘束される携帯電話販売店には行きづらいと思っているのかもしれません

 キャリアショップと同様に、量販店や併売店も厳しい状況であるようです。

 売場のカウンターに仕切りを立てて「飛沫感染防止」を図ったり、座席の間隔を開けたりと対策いった対策は、キャリアショップと同様に十分行われています。不特定多数が来店する量販店では、マスクとフェイスガードの“二重”に対策したスタッフの姿も見受けられます。

量販店 家電量販店の携帯電話コーナーのカウンター。キャリアショップと同様か、それ以上の感染拡大防止策を取っている。

 あるスタッフは、こう言います。

 (新型コロナウイルスは)いつ、誰から移されてしまうかも分かりません。それは、現場に立っている我々も同じことです。少しでも安心してお客さまに買い物をしていただけるように、少しでも安心してスタッフに働いてもらえるようにさまざまな対策をしています。

 しかし、「ニューノーマル」が叫ばれる中では、買う側も売る側も「三密の回避」「濃厚接触の回避」への意識が強まるのは当然で、対面式の販売はどうしても難しくなってしまいます

 最近は、キャリアも自社でのオンライン販売に注力しています。新規契約や機種変更にかかる手数料を無料にしたり、「頭金」を0円に設定したりと、明らかに店頭で買うよりも「おトク」になるように仕向けていますしね。

 正直にいうと、店頭での携帯電話販売は、そろそろ“潮時”ではないかと考えることもありますね……。

 新型コロナウイルスの脅威は、いつ終わるのか分かりません。“完璧”な対策も困難な見えない脅威に対して、携帯電話の販売現場は大きく疲弊していることは間違いありません。

 考えられる最大限の対策をもってしても、他人との接触機会を見直すことが強く求められる今、接客を伴う携帯販売の現場へのダメージは、思った以上に深刻なのかもしれません。

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