ソニーモバイルの新型スマートフォン「Xperia 5 II」が、2020年秋以降に発売される。「Xperia 1 II」の機能をベースにディスプレイの駆動速度を向上させ、ソニーの技術を小型ボディーに詰め込んだ。短時間ながら、実機に触れる機会を得たため、写真とともにお届けしたい。なお、この実機はグローバルモデルのため、国内で発売されるものとは外観や仕様が異なる場合がある。
Xperia 5 IIの本体サイズは68(幅)×158(高さ)×8.0(奥行き)mm。幅68mmを小型と言っていいかは意見が分かれるところだが、Xperia 1 IIの72mmより細くなっており、高さも166mmからダウンしている。重さもXperia 1 IIの181gよりも軽い163gで、手にしてみると、数字ほどの重さは感じなかった。
Xperia 5の3140mAhより容量が大きい4000mAhのバッテリーを搭載し、さらに5Gに新たに対応しながら、8.2mmから8.0mmへと薄くなっているのも特筆すべき点だ。これはプリント基板を2階建て構造にしてサイドキーやフレームを薄くしたことが大きいという。
ややスクエアな形状だったXperia 1 IIに対して、Xperia 5 IIはコーナーが丸みを帯びていて手にしっかりとフィットする。ソニーモバイルによると、Xperia 5 IIではユーザーの裾野を広げるべく、持ちやすさにも配慮したという。
本体カラーでは、Xperia 1以降では初となるピンクを採用しており、女性を意識していることが分かる。といってもコテコテのピンクではなく、ローズゴールドに近い色。大人の女性や男性が持っても違和感がなさそうだ。反面、Xperia 5で印象的だったレッドがなくなったのは少々残念ではある。
背面にはガラス、側面には金属フレームを採用しており高級感も十分ある。
ハード面の新たな特徴として、Google アシスタント用のキーを右側面に搭載した。このキーを長押しすればGoogle アシスタントを起動できるので、スリープ状態でも利用開始できる。ただし他の機能を割り当てることはできない。隣にはシャッターキーがあるので少々紛らわしいが、シャッターキーは半押しでの操作に対応するため、凸量を大きく取っているが、Google アシスタントキーは誤操作防止の観点からも、あえて出っ張りを抑えている。他に指紋センサー一体型の電源キーとボリュームキーもあり、右側面はキーが多くなっている。
反対側の左側面にはSIMスロットしかない。試しにスロットを空けてみたところ、microSD/SIMとSIMのスロットとなっていた(片方はmicroSDと排他利用)。ただしこちらはグローバル版なので、国内キャリアが販売するものは、SIMスロットの1つはふさがれてしまう可能性が高い。SIMロックフリーモデルなら、先に発表があったXperia 5やXperia 1 IIなどのようにデュアルSIMになるだろうが、果たして今回はキャリアと同時にSIMロックフリー版も発表されるのだろうか。
21:9という縦長のディスプレイも健在。コンテンツが欠けることなく表示できるよう、今回も画面上部にノッチは設けていない。上下のベゼルはXperia 5よりも狭くなり、画面占有率が向上しているという。縦長の画面を生かしたマルチウィンドウも利用できる。
ステレオスピーカーはどちらも本体正面に搭載しており、バランスの良いサウンドを楽しめる。3.5mmイヤフォンジャックも搭載している。
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