今日から始めるモバイル決済

Apple PayのPASMOは「1000万ユーザーを目指す」 Suicaにはない特徴とは?(2/2 ページ)

» 2020年10月06日 15時06分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2       

SuicaにはないPASMOならではの特徴も

 登録手順や利用方法はApple PayのSuicaに近いが、細かな点ではPASMOならではの特徴もある。1つ目が、残高0円で発行できる点。ウォレットアプリから発行すると、最低額として1000円のチャージが必要になるが、PASMOアプリからだとチャージなしで残高0円の新規PASMOを発行できる。取りあえずPASMOだけを作っておき、チャージは現金でするという人にはオススメの方法だ。

Apple PayのPASMO 残高0円で発行できる。現金チャージ派にはうってつけだ

 もう1つが、対応クレジットカードの種類。こちらもPASMOアプリ限定だが、中国で一般的な銀聯カードにも対応している。PASMO協議会の関係者によると、コロナ禍で観光客が激減している状況だが、インバウンド対応の一環として、銀聯カードへの対応を実現したという。日本を訪れた中国人観光客が、気軽にチャージできるという点では、Suicaとの差別化が図られているといえそうだ。

 また、Android版のモバイルPASMOにも実装されていたが、iPhone版のPASMOアプリでも、「バス特」の確認ができる。バス特とは、バス利用時に付与されるポイントで、1円につき1ポイントが記録される。1000バスポイントがたまると、次回のバス利用時に100円の割引が自動で受けられる。カード型のPASMOでは、バスポイントがいくらたまっているかを確認できなかった。PASMOアプリでは、このバスポイントが可視化され、次に割引を受けられるタイミングを把握することができる。

Apple PayのPASMO PASMOアプリ内でバス特の確認も可能だ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  2. mineo料金プラン改定の真相 最安狙わず「データ増量+低速使い放題」で“ちょうどいい”を追求 (2025年12月25日)
  3. 3COINSで1万1000円の「プロジェクター」を試す 自動台形補正、HDMI入力、Android OS搭載で満足度は高め (2025年12月24日)
  4. 若いiPhoneユーザーの間で「クリアケース」に人気が集まっている理由 すべては“推し”のために (2025年12月25日)
  5. 時刻表が“QRコード”だけになった──SNSで「不便」「むしろ不要」と賛否 横浜市営地下鉄は元に戻すのか? (2025年11月21日)
  6. 関東地方で5G通信が速いキャリアは? ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでICT総研が比較(2025年12月) (2025年12月24日)
  7. iPhoneのロック画面で「カメラが起動しちゃった」を防げるようになった! その設定方法は? (2025年12月24日)
  8. Apple CarPlayもPlayストアも使える車載ディスプレイ「オットキャスト OttoScreen AI」が30%オフの3万5080円に (2025年12月24日)
  9. iPhone 17 Proで話題になった「8倍光学品質ズーム」って何? そのメカニズムを解説 (2025年12月25日)
  10. 「威嚇するような態度をとられた」──“撮り鉄”の迷惑行為に苦言続々 JR東日本も警鐘 (2025年12月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー