iOS 14では「カメラ」「写真」アプリの使い勝手が向上 細かな違いを確認した荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/3 ページ)

» 2020年10月12日 11時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]

露出補正とAFが独立して操作可能に

 実はもう1つ「設定」で大事な項目がある。「設定を保持」である。ここに隠れているので分かりづらいが、「設定を保持」の中に「露出調整」(いわゆる「露出補正」)項目ができているのだ。

iOS 14 「設定を保持」に「露出調整」が追加された

 カメラ慣れしている人は、これをオンにすると多分楽しい。より撮影をコントロールできるようになるのだ。

 オンにするとカメラアプリの撮影画面がこう変わる。露出補正のインジケーターが表示されるのだ。

iOS 14 画面左上の小さなアイコンに注目。ここに露出補正の状態が表示される

 で、ここをタップして「+−」をタップすると露出補正のバーが表示され、露出補正が可能になったのである。

iOS 14 どちらかをタップすると露出補正のバーが現れる

 カメラアプリは画面の任意の位置をタップすると、そこに「露出とAF」を合わせるという便利な機能を持っていて、そこで指を上下にスライドさせることで露出補正できたが、ちょっと分かりづらく毎回いじるのも大変。

 で、iOS 14ならあらかじめ露出補正を行うことで、露出補正とAFを独立してかけられるのだ。分かっている人にはめちゃ便利。

 こんな風に露出補正とAFを独立して操作できるのだ。

iOS 14iOS 14 明るく撮りたいので思い切りプラスの補正をかけてみた(写真=左)、露出補正した状態で手前のダルマにピントを合わせたの図(写真=左)

iOS 14 露出補正した状態で後ろのダルマにピントを合わせたの図

 これは便利なので使いこなしたい。

ナイトモードでガイドが出る

 もう1つ、細かいことだけど機能が1つ追加された。ナイトモード時って、2秒とか3秒とか5秒とか手でiPhoneを持ったままじっとしてなきゃいけない。そのときにガイドが出るようになったのだ。

 2秒以上の長い時間かけてナイトモードするとき、画面中央に十字が出て、ズレを教えてくれるのである。

iOS 14 白い十字と黄色い十字が完全に一致しているのが望ましい

 多少ずれてもうまいこと合成してくれるのだが、目安になる。

 iOS 14のカメラ機能で変わったのはこのくらいかな。iPhone 11以降じゃないと関係ない機能もあるので、古い機種を使っている人には影響は少ないかもしれないけど。

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