Apple Watch Series 6とSEの仕様を確認すると、バッテリー持ちは相変わらず「最大18時間」と表記されている。もちろん通信設定や文字盤のチョイスによっても大きく差が出るところだが、筆者が試した範囲では18時間以上は使えた。実際、常時表示ありでSeries 6を使ってみたが、終日使用する上で特に問題は感じなかった。うまく使えば、睡眠を挟んで翌日の朝くらいまで持つので、Series 5よりもバッテリー持ちが強化されている印象を受ける。
一方、SEは、常時表示がない分、バッテリー持ちはさらに余裕がある。1.5日くらいは使える印象だ。
もちろん、Series 6でもウォッチの「設定」アプリから「画面表示と明るさ」>「常にオン」をタップし、スイッチをオフにしておくだけで、常時表示をオフにすることが可能だ。充電機会が限られる場合には、こうした設定をいくつか施せばよいので、SEよりもSeries 6が不利になるということはないだろう。
一方、充電速度には明確な差がある。Series 6は1.5時間でフル充電が可能だが、SEの場合はフル充電までに2.5時間かかるため、+1時間分長くなってしまう。例えば、夜間に充電を忘れて朝の支度の間に充電するようなシーン、あるいは帰宅後に充電をしてからジョギングに行くまでに充電するようなシーンで、より素早くチャージできるのはSeries 6ならではの魅力だ。
なお、ワークアウト時のバッテリー持ちとして公開されている値に、両機で差があることも知っておこう。Series 6の場合、屋内ワークアウトで最大11時間、GPSを使用した屋外ワークアウトで最大7時間、GPSと4G LTEを使用した屋外ワークアウトで最大6時間だ。一方、SEではそれぞれ1時間分短い、最大10時間、最大6時間、最大5時間となっている。
さすがに5時間の屋外ワークアウトを実施する時間(と体力)が用意できなかったので、今回は検証できていないが、数値を信じると4G LTE利用でも6時間バッテリーが持つSeries 6は魅力的といえる。例えば、フルマラソンで完走を目的とする初心者の目標タイムが5〜6時間程度といわれているので、SEではモバイル通信をオフにしないと電池切れになってしまうが、Series 6ならオンのまま走れることになる。
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